我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「幸せ者」

2015年10月28日 | 日記

一昨日、会社のKさんから
「ロバさん、良かったら明日、
一緒に大分に行きませんか?」
の誘いの言葉に

既に月内の仕事を片付けていたし、
既に社長の許可も取っていては
断る理由もなく二つ返事で快諾し、
同行することになったのだが

、これが実に、思いがけない
嬉しい発見の旅になろうとは
その時は、全く、
予期せぬことだった。

日田で高速を下り、
久し振りに山国川沿いに下った中津で
一つ仕事を片付けたら、大分へ走る。

大分市内では
二つほど仕事を片付けたが、
仕事があまりにも順調に進み、
午後二時には終了。


「このまま、帰ってもなんだし、
寄り道でもして帰りますか?」

仕事はKさんの担当責任でも、
何の問題もなく終わらせれば、
会社への罪悪憾は微塵もなく、
小生、ここでも二つ返事。

寄り道に向かう先はKさんの故郷、

岡城、
「荒城の月」の滝廉太郎先生、
「坂の上の雲」の広瀬武夫海軍軍人の、

竹田市(たけたし)。


小生の好きな岡城があり
何度も訪れたこの城下町に、
「美味い鶏の唐揚げの店がある」
と言う。



店主が、「(唐揚げが)
「揚がるまでに暫らくかかります」
と言うので、一人外に出たら、



通りの向こうに見えるは、
「豊肥線竹田駅」。



初めての竹田駅。
歴史を感じる佇まいに惹かれて、
一度血が騒ぐと治まらない性分は、

Kさんに「行ってきていいかなぁ」

すると、

「帰り道ですから、駅で待ってて下さい」。

その向かった先の竹田駅で
冒頭の思いがけない発見が
待っていた。

かつて、この竹田に山水や花鳥を描く
優れた画家がいたのです。

その名は、
「田能村竹田(たのむら・ちくでん)」。

駅前の橋の欄干に、その作品と
説明書きには「江戸後期の画家」
の記述があった。

初めて知る画家の名です。


何度も訪れたはずの竹田の町でも、
訪れたことも無い初めての町でも、

旅人は年齢とともに
嗜好も関心事も変われば、

おのずと、
傾注する対象も変遷するのは
きわめて自然な流れ。


帰宅して早速、(正確には今朝、五時)
先生の竹田で拝見した以外の作品を
調べてみることにしたが、

素晴しい作品ばかり。



「亦復(またまた)一楽帖(いちらくちょう)」

「カワセミの掛け軸画」(上)と
その拡大画 (下)
口ばしには虫。 



竹田を後にした頃から、雨と霧。

唯一、久住の紅葉が拝めぬのが
悔やまれるが、それでも

揚げたての唐揚げをパクつきながら、
満足げにKさんが一言、

「ねっロバさん、
私の田舎もよい所でしょう!」

そして車は瀬の本から
リトルの町に入ると、今度は負けじと、

「ねっ、私の田舎もよい所でしょう!」

互いに、故郷自慢。
 

Kさんから、
唐揚げ1Kgを、私とスージィーに。

豆腐と揚げの大好きなKさんには、
宮崎豆腐さんのアゲと豆乳を私から
共にお土産に。

日田から高速で家に戻る
充実の昨日の一日は、

岡城と、前述のお二人のお名前に、
田能村竹田先生の名が
上書きされた、

、思いがけな発見の
“竹田の旅”でした。


かつては、描かれたカワセミが
戯れていたかも知れぬ
駅前を流れる川。 

ゆったりとした川の流れは、
実にのどかな景色です。 

ゆったりとした時の流れで
作られた歴史と、恵まれた自然を

人に自慢できる故郷を持つ人は、
幸せ者です。

そしてそれは、誇りある歴史と
絶やさぬ自然の豊かさを
今に伝える

先人達のスピリットの賜物です。



「スピリット」

魂・精神・情熱・息吹・勇気

 

永くなったついでに
ここで、「あとがき」

昨夜、帰宅した折り、
お酒が届いておりました。

「ワタリガニ」と「ハゼ」の次の日は、
「酒」。

連日の奇特な方達からの頂き物に
小生は幸せ者。

なのに、
お返しすべきものもありません・・・

この場を借りて心より
御礼とお詫びを申し上げます。

小生、「酒」が「ワタリガニ」と「ハゼ」に
一日遅れをとったことが、
悔やまれてなりません。

今夜は、最高の酒に合うアテが
無いのです・・・

最高の紅葉の久住を、雨に打たれ
霧に包まれる心境です。
 

最高の酒に相応しいアテが届くのを
四、五日ほど、
お待ち致しております。

 

イーグルス

「ホテル・カリフォルニア」

の歌詞の一部
 ♪

ようこそ 

ホテルカリフォルニアへ


なんて素敵な所

なんて素敵な顔

 

中略

 

私はボーイ長を呼んで頼んだ

「ワイン(スピリット)を持ってきてください」

すると彼は言った

「私たちは1969年以来、

スピリット(魂)を


ここには置いていないんです」

 

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