小池さん。と聞いて、ラーメンをいつも啜っているトキワ荘の小池さんがなんとなく思い浮かんできますが、今回のタイトルの小池さんは歌人の小池光氏のこと。今夜は小池さんの作品を読んでいます。
小池光氏の第一歌集『バルサの翼』より。
真昼間をさくらは透きてふかかりききみひめやかに分娩へ閉づ 小池光
おづおづと近づき遠しいまおもふおまへは樹木のにほひに立てり 小池光
おづおづと(私は分娩室のおまへのもとに)近づくが(いまのおまへは私から)遠い(ところにいる気がする)。いまおもふと、(出会った当時のあのときの)おまへは(春の若々しい)樹木のにほひのなかに立っていた。
小池光氏の第一歌集『バルサの翼』より。
真昼間をさくらは透きてふかかりききみひめやかに分娩へ閉づ 小池光
おづおづと近づき遠しいまおもふおまへは樹木のにほひに立てり 小池光
おづおづと(私は分娩室のおまへのもとに)近づくが(いまのおまへは私から)遠い(ところにいる気がする)。いまおもふと、(出会った当時のあのときの)おまへは(春の若々しい)樹木のにほひのなかに立っていた。