メモ。。
慶應4年1月17日の小栗忠順の駿河台の屋敷を訪なひし者の記録。(『小栗日記』)
17日 寅 天気能
(中略)
一、大鳥啓助(圭介)来ル、逢申候
一、古屋昨(佐久)左衛門・松濤権之丞来ル、於中奥逢申候
一、由井図書来ル、於奥逢申候
(後略)
画像は、駿河台の小栗屋敷のあった辺り。
日差しは夏に向かっているのだけれども、ここのところ蔓延している〈空気〉は痛みを伴うほど冷え冷えとしてことばも心も寒くて仕方がない。
今朝、詩人草野心平氏の作品『空間』のことを考えた。
☆☆☆☆
〈空間〉 草野心平
中原よ。
地球は冬で寒くて暗い。
ぢや。
さやうなら。
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寒くて暗い〈冬〉。今がそうなのかもしれないということ。
彼岸過ぐも涼しくあれば風船は夕べの火星のとなりに揺れて
火星から引つ越しセンタートラック到くその朝犬は欠伸してをり
トラックは〈国会議事堂〉脇過ぎるかつて官庁街だつたところも
火星からの〈橋〉が架かりてお台場に〈大渋滞〉できしは一昨年
こんなにも〈ひと〉は居なくなりてしまひぬ 議事堂の〈議員〉は居眠りばかり