今宵の短歌メモから。
傘となりてしまへる〈ひと〉を差して行く 好きだつた酒場卓にそつと掛けて遣る
帰るたび扉の前に鬼はをり 言はせたきことあるらしも吾(われ)は言はざり
詞書・〈仙人〉は〈クリニック・セミナリオ〉の料理長兼患者。不老不死薬膳の大家とも。
地下厨房に〈仙人〉は寝てをり隣りにはぐつぐつ煮えたる冬瓜の鍋
傘となりてしまへる〈ひと〉を差して行く 好きだつた酒場卓にそつと掛けて遣る
帰るたび扉の前に鬼はをり 言はせたきことあるらしも吾(われ)は言はざり
詞書・〈仙人〉は〈クリニック・セミナリオ〉の料理長兼患者。不老不死薬膳の大家とも。
地下厨房に〈仙人〉は寝てをり隣りにはぐつぐつ煮えたる冬瓜の鍋