カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

お彼岸のこと。

2008-03-18 22:11:44 | Weblog
 今日は朝からいつもお世話になっているお寺でお彼岸のお手伝いをさせて頂きました。穏やかな日和だったせいかお参りのかたがたくさんありました。
 このお寺には、じつは我が家の六代前、五代前の先祖たちの墓があります。計算上、ひとりのひとに対して六代前の先祖は「2の5乗=32」名いることになります。が、歴史が好きな私にしても、残念ながら、32名すべてのお墓にお参りすることはできません。お墓がどこにあるかという情報はおろか、名前すらわからなくなってしまっているひともいるからです。そもそも、亡くなったひとはお墓にいるわけではなさそうです。「千の風」のうたのように遍在しているような気がします。だから、名前はわからなくとも自然に対する感謝や愛の気持ちをいつも持っていることが大切なのかもしれません。そうではありますが、このお寺に、たまたま名前の伝わっている先祖たちが眠っているので、仕事の合間、昼御飯前後の手の空いたときにお参りを済ませ、あとは墓地へのお参りのかたにお線香やおしきびを渡す対応をしていました。そうした仕事をしていましたら、ご住職から「きみの親戚がお参りに来られたよ」と呼ばれました。思いがけなく、曾祖父の弟のお孫さんに当たる方が、六代前、五代前の先祖たちのお墓にお参りに来られたのでした。もちろん初対面です。世代の近い親戚どうしとして名刺交換をし、挨拶を交わしました。
 お墓参りにはいろいろ面白いことがあるものです。
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ラサのことなど。

2008-03-18 05:29:53 | Weblog
 今日は仕事の方1日休みを頂いて、お彼岸中のお寺に朝からお手伝いに行く予定です。最近、鼻が詰まる所為で早くから目が覚めてしまい、今朝もラジオニュースを聴きながら、歌誌「塔」3月号を読んでいます。心配なチベットのこと、アメリカドル安のこと、日銀総裁のこと、花粉飛散量のことなどが気になります。
 「塔」3月号。まず、河野美砂子さんの韻律論がすごく面白いです。そして江戸雪さんの連作「耳底」の三首目、四首目。引かせていただきます。

曇天の過剰な深さに眩(くら)みたるいちにち青いハンカチ失くす  江戸雪

迷いたるわれの耳へと風の吹く正しいことを選ぶのではない  江戸雪

 風。中原中也の詩の、

ここが私の故郷(ふるさと)だ
吹きくる風が私に言ふ
お前はなにをしてきた、と

を思い出します。
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