まるさんかくしかく〇△☐Ⅱ

雑感・雑記・日記

0204 イヤイヤ期

2016-02-04 21:59:59 | 孫を持つ

NHKスペシャル「ママたちが非常事態~最新科学で迫る ニッポンの子育て」を録画で観た。カミさんが面白いから早く観な、的お薦め番組。

娘に見せてやりたい!とカミさんが言うとおり、見れば頷きホッとできそう。赤ちゃんと母体に起きているホルモンや大脳発達の仕組みからスッキリ見えてくるものがある。

孫はちょうど今2歳。発達段階として、どの子も必ず通る「イヤイヤ期」。これに母親たちは自信喪失、自責観念と孤独感・不安感に苛まれ(さいなまれ)鬱になるなどといった社会現象にまでなっている。
そうしたことを背景に色々な事件も起こっていると考えることもできそうだが、この番組は見て良かったと理屈抜きで思った。
娘夫婦も、見たらきっと気持ちが楽になるだろう。

母乳をやっているときに出るオキシトシンというホルモンが、愛情ホルモンというのはよく知られているが、子育て上でマイナスとなる対象には極めて攻撃的になるという面があることも分かってきたという。子育てに参加しようとする夫が、ややもするとカミさんに叱られて「手を出さない方がよさそう!?」と思ってしまうほどの責め方をしてしまうのも、ホルモンの為せること。

そのほかにも、エストロゲンが出産後に急減するなど、母体は目まぐるしいほどの生体変化に曝される(さらされる)。産後0~2歳までの離婚率が極端に高い状況が日本にはあるという。夫は、「寄り添う気持」で接するだけでも良いらしい。(「エリー・マイラブ」の男性版?)

人類の歴史的に言うと、赤ちゃんは(集落・部族の)みんなで育てるものというふうに発達してきたらしい。
本来「核家族」一人で育てようというのに無理があるのかもしれない。

二足歩行を手に入れたヒトは、引き換えに「狭い産道」と未発達な大脳のまま胎児を産むことになった。
ヒトの脳は10年がかりで成長発達してゆく。そこまでは前頭前野が未発達な段階で少しずつ発達する。いきなりの「躾け」や社会規範は無理なのだ。
生きること(飲む・食べる、排泄する、快不快を感知す)、それから快不快の感情を表現すること。それから6歳程度になって初めて「我慢」したりすることが身に着いたり、他人に優しくできたりする。ここで(愛情をベースに)躾けては褒めるを繰り返して、親子の信頼関係も築いていける。

多分だが、2歳の孫娘も今こうした快不快(好き嫌い)の感情の中で生き、その「イヤ!」を表現しながら周囲のヒトの眼差しを浴びて感じている。太陽のような温もりのあるまなざしか、氷の微笑や北風のような凍り付きそうな眼差しかによって、三つ子の魂は形成されてゆく。
引っ張ったり押し込めたり(頭の先で)助長することは無益を通り越して害となる。温室ヌクヌクも無用の長物かもしれない。

成長は、じっと待つだけがよいのだろう。そのためにも、親が孤独や不安に陥らないことが最重要。そう思えば、孫は順調に2歳児として育っており、娘夫婦も、よく頑張っている。感心する。この番組のことは、NHKのサイトほか多数掲載されているようなので、これは認識という点で要チェック!と思う。
大脳の発達心理学は、"こどもから大人への発達"から、出生~老年期まで生涯を通し変化・成長を続けると捉え直されるようになった。

私は、こういう科学的観点も何も持ち合わせていなかったし、昭和という昔の教育で大人になった。そのすべてが悪いとは思わないが、発達段階を無視して子供に向いて、子供にも辛い思いをさせてきたことだろう。

【共同養育//】



++++++++++++++イヤイヤ+
*

2019.8.12 啄同時。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。