「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

貴乃花にかきまわされている相撲協会

2017-12-21 06:07:00 | 2012・1・1
横綱日馬富士の暴行事件に端を発した相撲協会の混乱は昨日の横綱審議会と臨時理事会でどんな結論がでるか注目していたが、理事会の”最終結論”は日馬富士の親方、伊勢ガ浜の理事降格と白鵬、鶴竜両横綱の減給などお座なりの処分で終った。僕からみれば、混乱の目玉といえる貴乃花の一連の言動についての処分は、次回の理事会まで先送りとなり、見事貴乃花の作戦にはまった形だ。

冬枯れの民放テレビにとっては格好の話題だけに各局ともこの話題のオンパレードだったが、相撲に素人が多く、見当違いの意見が多く、協会の諮問機関の横綱審議会ですら”諮問”を超越して横綱ではない貴乃花の言動に口を出し、貴乃花の言動は”非難に値する”とおかしな発言をしている。

相撲協会はその非難に値する貴乃花にままたもやかき回された。理事会の前夜になって、被害者貴ノ岩が協会の聴き取りに応じてきたのだ。明らかに貴乃花が、理事会での処分を意識しての行動だ。結局、理事会は”最終結論”としながらも、貴乃花については処分先送りとなった。

貴乃花の作戦は何か。僕からみれば、来年1月予定の理事選挙、さらにその先の理事長選挙をにらんでの行動ではないだろうか。結論を先送りして世論が自分に有利にな方向にゆくまで待つ作戦である。理事会は年内の28日に開かれるそうだが、また何か理由がつかされ、結論は先送りになるのでは。世論は”水者”である。今朝の新聞を見たら、これまで沈黙を守っていた力士出身の評論家が”おごる白鵬の悲劇”という一文を書いていた。おそらく、今の協会の執行部に見切りをつけ、”貴乃花理事長”に駒を乗り換えたのかもしれない。こんな騒ぎの最中なのに貴乃花部屋忘年会で、貴乃花支持の若手年寄りがカラオケを歌って気勢をあげていたのが気になった。