「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

祝86歳誕生日そして長寿への自戒

2017-02-16 07:44:00 | 2012・1・1
今日、2月16日は86歳の誕生日である。昔、日本人が正月に一つ齢を重ねていた頃、一休さんが詠んだ一句”門松や冥途の道の一里めでたきもあり、めでたきもなし”というのがる。70歳代までは僕もその心境だったが、80歳代半ばをすぎると、”めでたさ”だけ、すなおに長寿を祝う気持ちになってきた。

国立がん研究センターの調査によると、全国20施設で胃、大腸、肺、肝臓など16部位のがんと診断された患者の10年後の生存率は58.5パーセントとある。部位によって違うが、僕が4回、入院手術した膀胱がんは、76パーセント、二回手術した大腸がんは76.3パーセンと幸い死亡率は低い。現在、僕は膀胱がんの事後検診は4年目、大腸がんは2年目の追跡年に入っているが、元気で誕生日を迎えられることは、めでたき限りである。

長寿であっても健康でなければ何にもならない。若い時には暴飲暴食、ヘビースモカーであったが、さすがに歳と共に健康に留意するよになった、大腸がんの手術後は60年来の晩酌も止めた。煙草は40余年前にスットプしている。当然のことだが、長生きを望むのなら、世間で”しないほうがよい”ということはやはり、しないほうがよい。昨年、103歳の長寿をまっとうされた先輩から頂戴した言葉を想い出し、改めて自戒とすることにした。①慎みを忘れないこと②腹をたてないこと③とりみださないこと④悪口を言わないこと⑤身だしなみをよくすること。


北朝鮮.金ダイナステイ(王国)の悲劇

2017-02-16 06:44:55 | 2012・1・1

北朝鮮の労働党金正恩委員長の異母兄、金正男(45)がマレーシアのクアラルンプールの国際空港で、北の工作員と思われる女性によって暗殺された、と韓国政府が発表している。二人の父親にあたる故金正日は1942年2月16日生まれで、生きていれば75歳の誕生日である。平城からの報道では、北朝鮮政府は、例年通り、金正日の誕生日で、国家祭日の”光明星節”を祝うようだが、異母兄の訃報については公式報道もないようだ。世にも不可思議な国である。

個人的な話で恐縮だが、僕も2月16日が誕生日である関係から金正日誕生の”光明星節”には、人より関心があり、金正日が健在だった2011年までは、この日のブログで拉致被害者の釈放について、何回か訴え続けてきた。

現在の指導者金正恩は、北朝鮮(朝鮮人民共和国)の創始者、金日成から数えて三代目である。共和国といっても代々世襲で金ダイナステイ(王国)といってもよいが、世界の常識から言うと、解らないことばかりだ。例えば、現在の金正恩の誕生日は1月13日とされているが、お祭り好きにみえる正恩は何も祝の行事をしていない。結婚はしているが、夫人は公式の場には出てこない。子供がいるのかどうかも判らない。

こんな国だから、いつ不測の事が起きても不思議ではない、正恩にもしもの事が起きたらどうなのだろうか。三代限りで金”王国”は消滅の運命にあるのだろうか。弾道ミサイルや核実験を誇示しているが、異母兄の死に涙しない男だけに怖ろしい。