「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

都会で”円タク” 制度を復活しては?

2013-06-15 06:21:24 | Weblog
昨日、東京のブルネイ大使館に用事があって出かけた。あらかじめPCで場所を確認したら、僕が生まれた五反田から近い御殿山だ。昔、子供の時、夏、セミやトンボを追いかけて遊んだ島津山の隣である。JRの五反田駅から歩いてせいぜい10数分の所だ。ところが、最近膝が弱り杖の世話になっている僕にとっては一番困る距離である。結局、自宅から老人パスを利用してバスで目黒駅まで行き、そこかタクシーで行くことにした。

首都圏の公共交通機関の駅は意外と高齢者にとってバリアフリーではない。上りのエスカレーターはあるが、下りのエスカレーターがない。エレベーターはあっても数が少ない。車イスのお世話になるほどでもない、僕みたいな老人泣かせである。それで最近はもっぱら都心に行くのにもバスで行き、目的地に近いバス停で降りて初乗り運賃(東京では710円)だけタクシーを利用することが多い。

昨日もそのつもりで目黒駅前から乗ったのだが、とんでもない方を通り、運賃は1,710円も取られた。僕は現役時代からタクシーを利用する際は、目的地の地理に詳しい地区のタクシーを、ボディの表示から選んで乗ることにしている。さもないと、遠回りをされたり、道を聞き聞き行かれ時間がかかり気分も悪い。

戦前昭和の頃、東京では”円タク“制度”があった。東京がまだ15区だった頃、タクシーは区内どこへ行っても一律1円だったそうだ。メーター制度ができる前は客は運賃を運転手との交渉で決めたものだ。メーター制度は、料金が明示され、すっきりしてよいのだが、最近のように東京の地図を知らない運転手が多くなると、逆に料金一律制度や交渉によって料金を決める方が利用者にとっては便利だし、利用者も増えるのではないだろうか。