「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       ガソリン180円、まだ大丈夫なの?

2008-06-18 05:21:19 | Weblog
NYの原油価格の7月渡し価格が1バレル139・89㌦をつけ、140㌦寸前にまで
迫った。これを受けて日本の石油会社は、7月から7円から9円の値上げを検討
しており、レギュラー・ガソリンの価格は、史上初の180円時代に突入する。

都会に住む僕みたいな車を運転しない者には、ガソリン高の生活に与える深
刻さは、申し訳ないがあまり実感がない。しかし車がなくては生活できない地方
の都市では大変である。今が盛漁期の日本海のスルメいか漁業は、漁船用の
軽油が5年間に2・5倍も値上げし、ついに新潟県の両津漁港では、漁に出ても
赤字だと59隻の全漁船が操業を停止した。

原油高によるガソリン価格の値上げは途上国の経済を直撃しており、各地で住
民の値上げデモが起きている。タイでは内務省の通達で、地方の郡長に対して
ガソリン節約のため公務員は通勤に馬を使うよう指導しているそうだ。ガソリン
価が日本より高いお隣の韓国では、ここ数日運送会社を中心にストが続き、コン
テナ業務が10%に落ち、港湾業務が麻痺状態にあるという。

政府は、やっと重い腰をあげて原油高対策に乗り出したようだが、経済音痴の僕
にはいま一つ、その真剣さが伝わってこない。むしろ世界的な原油高だ。なるよ
うにしかならない、といった成行きまかせの無策さえ感じ取られる。福田総理は
生活庁まで設け、国民生活に密着した政治をめざしているようだが、国民の空気
が読めてないようだ。なんでこの時期に消費税の値上げ論議なのだ。