「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       横綱の甘え 親方の甘やかせ

2007-08-08 05:16:46 | Weblog
横綱朝青龍が"神経衰弱”治療のため故郷モンゴルへの帰国を希望して
いるという。いやはや天下の横綱も困ったものだ、と思った。が、考えてみ
ると来日まだ8年、26歳の青年なのだ。身体は大きくても、心はまだ未熟
それに日本語が出来ても本当に日本のことが解かっているかどうかー。
きついお叱りを受けて動顚してしまったのだろう。

今回の一連の騒ぎを見ると、まさに駄々っ子とダメ親父みたいな関係だ。改
めて相撲部屋と親方のあり方を浮き彫りにした。もともと相撲部屋は親方を
中心にした共同生活をするのが原則だ。関取になり結婚すれば、部屋の外の
居住は許されるが、原則の精神は同じだ。相撲部屋のことを英語で「stable」
と訳している。力士には悪いが、競走馬の厩舎という意味だ。

高砂親方と横綱との関係は師匠と弟子との関係にはほど遠い。高砂親方は
弟子を甘やかしすぎてしまって、いまや自分の手には負えなくなってしまった
ような印象だ。親方の発言に横綱の”マネージャー”という言葉がとびだすが
相撲協会には世話人、若者頭はあっても”マネージャー”はない。
弟子を直接指導できなければ、親方ではない。

横綱の二度目の診断は”急進性ストレス”だという。マンションの一室で電
気を消し音を消したテレビをみているのは尋常ではない。本人の希望ならば
治療のためモンゴルへ帰国させたほうがよい。親方は”モンゴルに心療内科
などない”といっていたが、それは余計なことだ。協会は相撲部屋をやたら
につくるのではなく、部屋のあり方について再考慮すべきである。