安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ダイアナ・ステイブル WAVE

2017-07-05 20:00:07 | ヴォーカル(A~D)

セブンイレブンで、雑誌の棚をみたら「夏、山へ 2017」(男の隠れ家別冊)が目に留まり、衝動買いしました。「涸沢へ行こう! 奥穂高岳・北穂高岳へ」、「槍ヶ岳への道」、「山旅と温泉」が特集されています。「山旅と温泉」で、僕にも行けそうな、硫黄岳と夏沢鉱泉の組み合わせが気になりました。山の写真がたくさん掲載されていて見るだけでも楽しいです。ヴィジュアルと歌がよいアルバム。

DIANA STABLE (ダイアナ・ステイブル)
WAVE (Diana Stable 2006年録音)

   

しばらく前に再発されたので購入したアルバムです。カナダの歌手の自主製作盤で、カナダ出身だと、ダイアナ・クラールやダイアナ・パントンといったよく知られたダイアナさんがいるのですが、このダイアナ・ステイブルは無名なものの、選曲、歌、伴奏と落ち着いた大人のヴォーカルになっていて、気に入りたまに聴いています。

伴奏がコンパクトで歌によりそっていてなかなかよいです。Chris Andrew(p)、Robert Walsh(g)、Mile Lent(b)、Sandro Dominelli(ds)。曲により、ピアノトリオとギタートリオによる伴奏を使い分けています。プロデュースは、ドラムスのSandro Dominelliが当たっていて、彼が制作の中心のようです。

曲は1曲を除きスタンダードです。「You'd Be So Nice To Come Home To」、「The Lamp Is Low」、「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」、「Just Squeeze Me」、「My Funny Valentine」、「Like Someone In Love」、「Nice And Easy」、「Wave」、「Easy To Love」の9曲。ジャズで取り上げられるのは珍しい、ボブ・ディランの「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」(おれはさびしくなるよ)が含まれています。

ダイアナ・ステイブルの情報はほとんどなく、作品はこれ一作だけで、現在の活動状況も不明です。声域はコントラルトくらいで聴きやすく、裏声も使っています。このアルバムでは、スローからミディアムテンポで歌い、しっとりとして落ち着いた雰囲気を出していて、ゆったりとヴォーカルを楽しみたい時にフィットしています。「You'd Be So Nice To Come Home To」、「Nice And Easy」や「Like Someone In Love」と、寛げる歌を聴いた後、爽やかなボサノヴァ「Wave」が出てきて、曲順もうまく、「The Lamp is Low」などではアンニュイさが漂い、個性もあります。

【夏、山へ 2017(男の隠れ家別冊)】