安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

パット・モラン THE PAT MORAN QUARTET

2014-04-23 20:59:05 | ピアノ

陸郷(長野県北安曇郡池田町)の山桜が見頃だというので、先日、安曇野市から少し足を伸ばして行ってきました。ちょうど、長野県内は、北部の方でも桜が満開で、国道19号線を安曇野市から長野方面に走っていくと、道路の左右の山の中腹に山桜が咲いているのが見られます。19号線から少し入りますが、この陸郷地区には、圧倒的に多くの桜の木があります。あたり一帯が華やかで美しく、しばし春の山里の光景に見とれました。美しいハーモニーも聴けるアルバム。

PAT MORAN (パット・モラン)
THE PAT MORAN QUARTET (BETHLEHEM 1956年録音)

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スコット・ラファロ(b)が参加しているトリオ編成アルバムの「This is Pat Moran」(Audio Fidelity 1957年録音)が良く知られているパット・モラン(p)ですが、ヴォーカル(コーラス)とピアノ・トリオの両方が聴ける「The Pat Moran Quartet」は、彼女のグループの魅力をあますことなくとらえていて、僕のようなインスト、ヴォーカルどちらも聴きたいファンには格好のアルバムです。

メンバーは、パット・モラン(p, vo)、ジョン・ドリング(b, vo)、ジョニー・ホワイテッド(ds, vo)、ビヴァリー・ケリー(vo)。女性2人と男性2人によるコーラスで、その中でソロをとるビヴァリー・ケリーの歌声が聴けます。もちろんピアノ・トリオだけによるトラックもあります。楽器だけでなく、ヴォーカルも併せて披露できる芸達者な人たちが集まっており、クラブで評判を呼びました。

初めてこのアルバムを見たのは、20数年前で、かつて新宿西口にあったレコード店「コレクターズ」においてでした。壁に展示してあったLPは神々しく、値段も10万円ほどだったと記憶しています。これでは生涯聴くのは無理だと思っていたのですが、国内盤LPが出され、現在ではCDが容易に入手できます。

ピアノ・トリオの曲が、「A Foggy Day」、「Have You Met Miss Jones」、「The Best Things in Life Are Free」、メドレーで「Spring is Here」と「It Might As Well Be Spring」の4曲、コーラス入りが、「This Can't Be Love」、「What a Difference A Day Makes」(恋は異なもの)、「I Shoud Care」、「Gone With The Wind」、「Somebady Loves Me」、「Sunday Kind of Love」、「Two Sleepy People」、「Pick Yourself Up」の8曲。

一粒で2度美味しい、グリコ的なアルバムです。パット・モラン(p、vo)は、メリハリのよく効いた乗りのよいプレイをピアノ・トリオの演奏で行っていて、そちらの代表は、「Have You Met Miss Jones」あたりでしょうか。4人のコーラスは、はじめの曲「This Can't Be Love」から軽快にスイングし快調ですが、ビヴァリー・ケリー(vo)のクールに響く高音も美しい「What a Difference A Day Makes」や「Sunday Kind of Love」にうっとりと魅了されます。

【陸郷の山桜】

住所:長野県北安曇郡池田町陸郷7454-6
問合せ先:池田町観光協会 0261-62-9197

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ピーク時には、4000本の山桜が咲くということです。

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