Il film del sogno

現実逃避の夢日記

婚約者の友人

2017-10-24 23:38:27 | 映画

10/24(火)曇り
睡眠3時間。寝覚めは悪くない。上着なしの通勤続く。これも慣れなり。早朝ミーティング、昼に蕎麦とアサリ丼。案件を2件を処理。夕刻、我が上司が講師を務める講習を1時間聞く。定刻退社して銀座まで徒歩移動。シネスイッチにてフランソワ・オゾンの新作を鑑賞。場内お上品なご婦人中心に20名強と閑散。マダムはおフランス映画がお好き。2000年の≪焼け石に水≫以来、全作リアルタイムで劇場鑑賞しているがオゾン作品には落胆したことがない。30歳そこそこで≪まぼろし≫のような繊細にして複雑を作品を撮っている。職人的な技巧も併せ持って常に何がしかの挑戦をしている映像作家だと思ふ。偶々5月に渋谷のシネマヴェーラでルビッチ特集ありオリジナルの≪私が殺した男≫を再鑑賞していた。ほぼ100年前の第一次世界大戦後を時代背景にしたのは同じだが、視点を女性中心に変えたのは如何にもオゾンらしい。建物や調度備品など往時を再現できるロケーションが残っているのが欧州映画の強みだろう。衣装や小道具、サウンド・トラックも洒落ている。クラシカルなよろめきモノで終わらせないところもニンマリ。最後のセリフなど現代的な凄みがある。女性はやはりシタタカである。

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女神の見えざる手

2017-10-24 00:24:49 | 映画

10/23(月)曇り時々晴れ
台風一過で漸く傘の要らない週明けの通勤。大物案件を仕上げて余裕の一日。昼に久々のザンギ定食。定刻退社して日比谷まで徒歩移動。シャンテシネにて先週末から公開の洋画を鑑賞。場所柄勤め人風の単身男女やカップルなどで6割近くの入り。開巻10分で傑作の予感。ロビイストって翻訳できませんわな。邦家にその概念がない。近い職種では業界団体の広報担当かな。ひと昔まえにアーロン・エッカード主演で≪サンキュー・スモーキング≫という佳作あり。タバコ・アルコール・銃器など、所謂社会の必要悪的産物が何とか世間の人々にクリーンなイメージを持ってもらえるように奔走するロビイストの姿をシニカルかつコミカルに描いていた。本作は、まず精緻なモザイクのようなシナリオに感服。無駄な科白がなく細かな伏線も巧みで、競合する勢力の駆け引きと騙し合いにはダレ場が全くない。主人公はまるで魔女である。鞘当から鍔迫り合い、互いの切り札を切った後の大逆転には息を呑んだ。ヒロインの矜持に感じ入り深い余韻に浸った。これぞ映画でしか体験できない醍醐味だろう。そっけない原題の直訳にしなかった邦題も技あり。

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