日ごろ仲よくしていた小さな流れが、一瞬であれなんだ。
我が家もそばに小さな流れのある谷あいの町である。
あの画像が我が町に見えた人は日本では少なくなかろう。
いつも雨のたびに斜面の人たちが公民館に避難する。
日本のような山と海が接近した土地の斜面に住む危険を、この先どうやって避けていくのだろう。
我が町の真新しいハザードマップによると、我が家も危険地域にはいっているではないか。
今から80年前にこの辺り一帯は大土石流に埋め尽くされたという歴史を持つ。
大雨。土石流。毎年日本中が同じような目に会い続けている。
が、ほかに今さらどこに行くわけにもいくまいし。
なんとも痛ましく、恐ろしくまた不安な梅雨。
同じ被災者が毎年毎年ふえていくばかり。
それでも明日は来て、別の場所では華やかなイベントが用意されていくのだなあ。
無残。