私たちグループZAZAは、「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワークとともに、大阪府教育委員会に「口元チェック」の通知撤回を求める要請署名を始めました。多くの方のご署名をお願いします。
大阪府教育委員会は、9月4日、府立学校に通知を出しました。卒業式・入学式で「君が代」を斉唱する時、教職員が本当に歌っているかどうか、管理職に目視で確認と報告を求めるものです。中原教育長は、自身のブログなどで、2011年6月の「国旗国歌強制条例」や2012年1月の「職務命令通達」を守らせるために当然のことで、府民もそれを求めていると説明しています。
しかし、現場の教職員のみならず、多くの府民も、府教委が職務命令や通達・通知を乱発して教職員を萎縮させていることに疑問を感じています。不起立で処分されることを避けるために卒業式や入学式に参列できなかったり、自分自身の教育理念やこれまでの教育実践に反して心ならずも形だけ起立したりしている教職員も少なくないのではないでしょうか?今回の通知は、すべての教職員にむりやり口をこじあけて「君が代」を歌わせ、子どもたちに疑問すら感じさせず、強制的に「君が代」を歌わせることになっていくのではないかと大きな危惧を覚えます。職務命令や処分で教職員を従わせ、子どもたちへの強制につながる通知は、教育とはかけ離れていると考えます。
そもそも、「君が代」をどう考えるか、歌うかどうかは個人の思想・良心の自由にかかわる問題です。2009年9月の大阪高裁判決は「…とりわけ、『唄う』という行為は、個々人にとって情感を伴わざるを得ない積極的身体的行為であるから、これを強要されることは、内心の自由に対する侵害となる危険性が高い。したがって、君が代を斉唱しない自由を尊重されるべきである」と述べています。これは、公務員(教職員)にも適用されるものです。最高裁も去年の判決で教職員への行き過ぎた処分に釘を刺しているのです。