~みなさまへのお願い~
2011年6月、全国でも例をみない大阪「君が代」強制条例が施行され、翌2012年4月には、「君が代」処分条例とでも言うべき職員基本条例が施行され3度の「君が代」不起立で免職が規定されました。
そして、条例を錦の御旗とした「君が代」処分の嵐が大阪で起こり、これまでの議論や対話をすべて反故にして、中原教育長を筆頭に大阪府教育委員会は、不起立現認、そして処分を繰り返して来ました。さすがに、多くの批判を浴び昨年打ち出した「口元チェック」方針は取り下げましたが、「君が代」によって子どもを一元的にまとめていく姿勢を捨ててはいません。
「君が代」条例は、その目的を、次代を担う子どもに対して「伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する意識の高揚に資すること」と明確に規定しています。教員に「君が代」を強制する狙いは、実は子どもたちに「愛国心」を植え付けることにあります。
2度の不起立により減給処分を受けた府立支援学校教員奥野泰孝さんは、昨年9月24日、大阪地方裁判所に処分取消の訴えを起こしました。そして、それに続き、私こと辻谷博子も今年1月20日に、「君が代」条例は憲法違反であると、同じく処分取消の訴えを起こしました。共に司法の場でたたかう私たち二人の法廷が同じ日に開催されることになりました。どうか、多くの方々の傍聴支援をお願いします。そして、「愛国心」によって子どもたちを一元的にたばねていくような教育の遣り方に共に反対の意を示してくださるようお願いします。
大阪「君が代」減給処分取消訴訟
口頭弁論と集会の案内
6月9日(月)
◆13:10~
辻谷博子事案(大阪地裁809号法廷)
◇13:30~15:30
裁判集会(大阪労働者弁護団事務所)
◆16:00~
奥野泰孝事案(大阪地裁809号法廷)