蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

社長はまさに、天災です。

2006-05-01 23:27:18 | Weblog




今日は、蛇口屋、水のお仕事ありませんでした。

いや…、正確に言うとあったんですが、明日以降にずらされたようです。
何でも、今日中に片付けなければならなきゃいけない仕事が2軒あって、そのうち一軒の仕事に方に蛇口屋は廻されるようです。

ちなみに、事務員おじさんも、店番のおじいさんも、総出でお仕事です。

朝大忙しで準備をしていると、社長の檄が飛びます。

「今日は決戦だ! みんな気合いを入れてゆけ!積み込みは俺も手伝う」
と言って、重い物は持たずに、勝手に軽くて壊れそうな物からトラックに積載していました。

その軽い物をまた降ろして、重い物から積んで行かなきゃならない蛇口屋達の気持ちは一つ。

ああ、もう、邪魔くさいなあ!

です。

だいたい、今、この会社には、大型エクステリア(ガレージ・カーポート)を処理してゆく能力は、良くても一日一台未満です。

職人のクビを跳ね続けた社長のおかげで、職人と呼べるのはもはや、蛇口屋を含んで2名しかいませんし、そのうち蛇口屋は今回の仕事とは、全く畑が違います。

なんでこんな、処理能力を超える仕事をするハメなったか、周りの事情を知る人間に尋ねてみると、

実は、先週中に片付けておくべき仕事が合ったことを、社長が忘れていたのが原因らしいです。

昨日の早朝に、お客さんから怒りのお電話があって、「出来ないなら、他の会社に頼む」と言う言葉が、今日の仕事い繋がったようです。
社長は、「僕は社長じゃなくて部長なんですが、一日で完了するから、なんとかお願いします」と平謝りで許してもらったそうです。材料も来ちゃってますからね。

よくあるんですよ、こういう事が、一応はメモっておくみたいなんですが、そのメモ紙も、朝メモると、夕方には書いた本人が、ナンのことかすっかり忘れて、タダのゴミとして捨ててしまうんです。

おおむねこの会社で、このようなことが起こると、重大な情報が、社長のところで滞っている場合が多くて、必要もないのにダムを造っている河川のように、社員が苦労して造る環境や自然の流れを台無しにします。

全く予想の出来なかった工事に、材料だって探さないと積み込みません。

すると、電話が鳴ります。

社長が受けると、どうやら、その客さんのようでした。

「あ、はい、もう、向かってますよ、いえ、私は社長じゃないの、はい、事務の者ですから、な~んにもわからないの、はははは」

そして、電話を切ってから、

「お客さん、急いでいるぞ、早く行け」

と真顔で指示を出します。

自分の責任で、この会社の責任者って言うなら、せめて電話口であったとしても、お客さんの怒りぐらいは、受け止めろよ。

きっと、社員のみんなはそう思っていた筈です。
手を止めて、社長を見てましたから。

ちなみに、この仕事、一日では終わりませんでした。
おおよそ長さ12メートル、高さ1メートルの塀の撤去があったからです。
この現状を知っている人間も、社長しかいませんでした。
社員にはここのお客さんは普通でしたので、「な、一日じゃあ無理だろ?」って笑ってました。
良かった、いい人で。

そのお客さんから、こんな質問が飛びました、

「あんた達の所の社長は、部長で、事務員なのかい?」
そうですよね、社長の声と妙にせっぱ詰まったしゃべり方って特徴ありすぎで、バレバレですよね。

職人とお客さんとの間では、「馬鹿はほっといて仕事をしよう」って工程を組み直して工事にかかりました。

会社に帰ると、心配だったんでしょうか、社長がいて、一応は3日かかって、お客さんもそれで納得しているからと報告すると、
社長は自信満々で、
「な、そうだろう、問題ないんだ」
本当に、おまえが言うな! なんなんだこいつ?

この会社のトラブルは100%、社長一人の人災によって造られてゆきます。


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