庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

紫花姫エンレイソウ Trillium sessile 

2020年03月14日 | 庭の花たち
 苞が開き始めた紫花姫エンレイソウ
聞きなれない花の名前と花弁の色の濃さにひかれて、一昨年の千波湖畔の植木市で求めたものです。昨年は花がつかなかったので、栽培が難しいかと思って諦めていたのに、今年はいつの間にか蕾がついていたのでした。
 3月4日に今年初めて確認した紫花姫エンレイソウ。左側はクサイチゴです。諦めていたのと、多忙だったのでこんなに大きくなるまで気づきませんでした。
 購入時の紫花姫エンレイソウ 2018年4月15日 この時に今は亡き師匠夫人から植木市で譲っていただいたのでした。今まで聞いたことのない名前だし、日本のエンレイソウとはかなり姿が違うので興味を持ったのでした。
ネットでその素性を調べたところ 北米東海岸側に自生している Trillium sessile と思われるに至りました。
 紫花姫エンレイソウ Trillium sessile は花柄が無い。
この紫花姫エンレイソウの第一の特徴は、花柄がなくて葉の上に直接花がつくことです。学名の sessileは座り込むことを意味していて、花に柄の無い状態を意味していることがわかりました。葉の上に花が座り込んでいるごとく、葉に花がくっついています。エンレイソウの中で花柄が無いのはおそらくこれだけと思います。
3月15日追記
同じく花柄の無いエンレイソウにTrillium cuneatum というのがあることがわかりました。写真を見た限りではTrillium sessile と全く同じようですが、かなり大型のようです。他にもこのような花柄の無い種があることがわかりました。ーー    
花柄が無いエンレイソウは初めての出会いでした。エンレイソウにはほとんどが花柄があって、葉の上に花が立っている、つまり葉と花が離れています。
 紫花姫エンレイソウ Trillium sessile を真上から見てみました。
紫花姫エンレイソウ Trillium sessile は米国では toadshade(ヒキガエル)と言われているようです。
これは想像ですが、葉の模様からこういわれるのかなと推定しました。何かヒキガエルの模様はこんなのだったですね。しかも北米にはアメリカミドリヒキガエルというのもいるようです。ネットで検索してみてください。
 紫花姫エンレイソウ Trillium sessile は花弁が有る。右側の萼が完全に開きました。この分だと明日くらいには萼3枚がすべて開くかと期待しています。
 日本の標準和名のエンレイソウは花弁が無くて、萼のみ3枚です。そして萼の色は、この紫花エンレイソウの花弁の色のようです。なお在来種でもシロバナエンレイソウやオオバナエンレイソウなどは萼と花弁の両方があります。
 続いて花弁が開くことを期待したいところですが、どうも花弁は開かずじまいのようです。庭では蕾の先端部が少し割れてきたようなので、花弁がこれからどの程度開くかに注目です。



コメント (3)
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