Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

WE LOVE GUITAR

2005年10月31日 | music

また、へんな物を買ってしまった。
タカラが発売している「WE LOVE GUITAR」という名のトイ・ギター。
P1030609
早速だけど、これが本体。へんな形。

P1030608
ストラップをつけて持つとこのくらいの大きさ。ほぼウクレレと同じくらい。重さも同じような感じです。

P1030613
ネックの部分。12個×2列で24個のボタンが並んでいる。それぞれAからG#までのコードが割り振られている。左がメジャーで右がマイナーのボタン。このボタンを1つ抑えることで、コードを押さえたと同じ状態と考える。
で、本体の中央に盛り上がっているパッドをはじくと、そのコードの音が出る。
音色は1種類だけで、ぴゃららーんという安い音。同時に発音するのでなく、低い音から高い音へ、ゆっくりしたギターのストロークのように下からぴゃららーんと。

最初このパッドの使い方というか鳴らし方がわからなくて悩む。全体が下へ沈み込む作りになっているので、強めにぐいぐい押して見たのだけど、それでは全然音が出ない。爪先で軽くコチッと叩くようにすると発音する。ピックでもうまくいく。

P1030615
12個のボタンの他に、ネック全体の大きさで手前側に棒状のボタンが埋め込まれている。これはよく考えたなあと感心したけど7thのボタン。親指で押さえる。
これで、一つのキーで○、○m、○7、○m7の4種類のコードを演奏できるわけだ。

ネック側面に4つ貼ってある白くて丸いのは自分で後から貼りました。キーの目印のポジションマーク。これなかったらちょっと弾けない。CDEGに貼った。

音の出し方としては、右手でパッドをはじく以外に、オートというモードを選ぶと、勝手に各種のスタイルで音を出すこともできる。「各種」というのは、例えば8分音符8つのアルペジオとかスリーフィンガー風とか、ストロークもリズムを変えて様々なバリーエーションとか。この自動発音の場合、スピードのコントロールができる。

アルペジオ系は、テンポが不安定なことを除くとまあまあ使える。(勝手に早くなったり遅くなったりするのだ)
ストローク系はまったく使い物にならない。なぜかというと、一つの発音がゆっくりした「ぴゃららーん」なので、早く連続してストロークすると「ぴゃぴゃぴゃぴゃーん」とコードの最初の音だけが連続してまともな演奏にならない。同時発音数がせいぜい4つか5つ程度と思われる。

はっきり言って「オモチャ」です。でもこの手のギターおもちゃの中ではかなり優れたものと思う。実際、まったく楽器のできない妻でも、10分もいじっていると、中島みゆきの歌本を見ながら「弾き語り」できるのだ。生意気にセブンスのボタンまでフルに活用している。
技術がなくても、やりたい曲がなんでも演奏できるという「オモチャ」は過去にはなかったんじゃないか。ジャミネータは用意された曲に対して、その曲にあったプリセットフレーズをボタンに割り当ててるだけで、やりたい曲なんでも、というわけではなかった。YAMAHAのEZ-Guitarは楽器としてはなんでもできるけど、ギターが弾けないと遊べなかったし。

ということで、デザインや音の悪さはさておき、しばらく飽きずに遊べそうです。キーコントロールもついてて、今まで高すぎて歌えなかった歌もオッケー。けっこうすごいじゃん。

P1030603
よく使う「G」ボタンは遠いのでライトハンド奏法で(笑)。かこいい。

ああ、書き忘れましたが、こいつヤフオクで3,100円で買えました(新品)。定価は1万円程度なんですが、どうやら全然売れなかったらしく、あちこちで投売り状態です。
3,100円だったら充分楽しめます。1万円出してたら窓から投げ捨ててるかも知れません。