武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

竹中大臣

2006-09-20 07:50:43 | 人間観察
小泉政権の終了とともに竹中平蔵参議院議員も辞職されるとのことです。
世間では「辞めるのは卑怯だ。」との声が有るようですが、。

この5年に及んだ小泉政権、功罪挙げつらわれ
特に”格差社会が広がった。”との非難が大きいですが
私は”功”の方が大きかったと思っています。

特に前任までの数政権、バブル後の経済再生政策に決して成功していなかったと思います。
日本経済の現実に目を向けること無く、
古くからの成功体験の裏打ちであるケインズ理論による積極財政を信奉し
歳入出バランスの崩れを国債乱発で辻褄を合わせていました。
(国債残高だけが膨らんでしまったことは今もって日本経済に取っての負の財産です。)

天からお金が降って来る訳でなく
地からお金が湧いて来る訳でなく
日本は地道にお金を稼がねばならない島国。
国民皆が”平等に”幸せに暮らせるとは幻想に過ぎないことを認識させたのが
この小泉政権であり、竹中大臣だったと私は思います。

しかし、小泉総理あっての竹中大臣であり
次の政権での役どころは無く、
議員として議席に就いていても意味をなさない、、。
身の引き処としては最高の時期だと私は思います。

その昔、大岡越前が吉宗の信頼をバックに江戸の町を切り回していましたが
その後、寺社奉行に出世してからは身の置き所が無かったとされています。

役目を了えた人間の引き際は難しいです。

http://f1.aaa.livedoor.jp/~tarot/small2/w6.html
http://www.ne.jp/asahi/chihiro/love/ooedo/ooedo58.html


2 コメント

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同意見なのでTBしました。 (浜 千鳥)
2006-09-21 21:52:04
私も、竹中氏の功績は大きいと思います。「ご苦労様でした」と送り出したい気持ちです。この経験を若い学生諸君に教え、伝えて貰いたい。君の記事をTB戴ければ幸いです。
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仕事と地位としがらみ (筆者謹言)
2006-09-21 22:03:47
酒場で天下国家を評することは出来ても

実際に経世の地位に就くことは難しいです。

そして、地位に就けても

仕事の成果を挙げることはもっと難しいです。



彼はある意味、選挙区のしがらみの無い立場だったから

純粋に「国家」を切り盛り出来たのかもしれません。



そう、しがらみのない立場は私にとっても憧れです。
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