大雑把な日常

日常のあれこれ。

ちらし寿司の話

2022-03-15 | 日記

母はちらし寿司が好きです。

私はそんなに、です。

母の口癖は「ちらし寿司つくるのは大変! もう作らないから、あなたたちが作ってね」というものでしが、

近年、私と妹がそんなに好きではないと公言するようになったために、

そんなことは言わなくなりました。

 

母を手伝って作ったことはあるものの、

こんなに工程が多いのに、

そこまで「うっま!」とならなくないですか?

おいしいはおいしいけど、

バランスが悪いというか。

私の言うちらし寿司は、

昔ながらのやつです。

全部の材料をすべて違う味に作って、混ぜて、

大量の錦糸卵を乗せて、

エビの殻つきを茹でて上に飾るやつ。

だから私がひな祭りにつくるのは、

市販のすでに具ができているものを米に混ぜて、

さらにほぐし鮭とか大葉とかを追加するスタイルです。

 

本で読んだところによりますと、

ちらし寿司は昔庶民のごちそうで、

ハレの日の料理。

工程に時間をかけることこそが、「ぜいたく」とされていたんだそうです。

だからあんなに面倒なんだ。

作ることさえも、ごちそうの一部だった。

だしをとって、かんぴょうやシイタケを甘じょっぱく煮ているとき

確かにすごく豊かな気持ちになる。

それはそういうことだったのかも。

 

母になんでそんなに好きなのか、聞いたら、

「お母さんが特別に作ってくれたご飯なの」

と知りました。

祖母の得意料理だったんですね。

いい話。

 

帰りにスーパー寄ったら、天然の鯛があったので

母は嬉々として私に鯛をみせてきて、「食べにきたら?」といいました。

小さいとき、私は鯛の塩焼きが好きだったから、

今でも鯛の塩焼きをつくると連絡が来ます。

おかあさん、私はもうそんなに鯛のおかしら、好きじゃないんだよね。

おいしいけど、サバもシャケも同じくらい好き。

母の味といえば、私はから揚げです。

から揚げ作ったら連絡ほしいな。

 



最後からあげの話になった。

写真は年始の母のちらし寿司。

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