MCHhandbook International Synposium
22~25,Nov,2006@VietNam(ベンチェ省)
「母子健康手帳 第5回国際シンポジウム」
きっかけは、板東先生との出会い。
以前お会いしお話を聞いたときから、絶対この国際シンポジウムに行きたいと思っていた。こんなイチ学生に、快く許可してくださり、勉強と経験の場を提供してくださり、ほんとーーーに、感謝!!!!
母子健康手帳は日本では50年以上も前から実施されている、母子保健政策。
うちらも馴染み深いよね?当たり前に存在していたようなもの。
今、それをアジアに広める動きがある。
10年ほど前からインドネシアで始めた、中村安秀先生。
8年ほど前からベトナムで始めた、板東あけみ先生。
この2人のmovementが、現地の人の自主的なpowerを相まって、どんどん広がっていっていることが、よーく分かった。
出席者は180人、各地域の保健局の役人、大学の教授、JICAの職員、海外青年協力隊の人、学生はたったの5人!(でもどんなpositionの人も、対等に参加させていただけた。非常に馴染みやすい雰囲気であった。)
国は、ベトナム、日本、インドネシア、フィリピン、タイ、カンボジア、ラオス、バングラディッシュ、アフガニスタン。
前回の開催は、タイ(2年前)、次回(2年後)はなんとJAPAN!!(楽しみ~^^)
母子保健手帳のadvantageは、
◎Medical recordが一冊にまとまっている。
→今まではバラバラのカード。予防接種も妊娠の経過も産後も、情報がまとまっていて分かりやすい。
◎eduationのツールになる。
→単に記録のためのものではなく、妊娠中にこんな症状が出たら病院にきて下さいとか、何週目の子供はこれくらいの発育、とか、取ったらいい栄養とか、そうゆう情報が載ってて、health educationが出来る。
Vietnamでは、ベンチェ省が非常にsuccessfulだったため、ベトナム全土に広めよう、としているところ。
このベンチェ省の特筆すべきgood pointは、
◎CBR(Community Based Rehabilitaion)とうまく連動しているところ。
すなわち、途上国では未だケアされていない障害を持った子供たちを、母子健康手帳を用いて定期検診やら予防接種やらで、「早期発見」「早期介入」が出来る!!と言うこと。
村の診療所にはリハビリの部屋が一緒に設けられていた。
先進的!!
3日間のスケジュールは、
・Country Report
→各国のMCHH(Maternal and Child Health Handbook)の状況報告
アフガニスタン、カンボジアは今から!タイ・インドネシア国全土に普及。
・Group dissucation(How to expand, How to sustain, How to evaluate)
→私はevaluationのグループでした。何を目指すべき目標にし、何のindicatorでevaluateするか。非常に勉強になる討論だった。
特に感動したのは、JICA職員の日本人女性3人。
他の海外の大学教授とか役人さんとか、意見が偏ったり、討論がずれてくると、そのたびに、この3人が的確なコメント・鋭い質問をバリバリの英語で言ってて、正直こんなに海外の人と対等に(それ以上に)渡り歩く日本人を見たのは初めてだった。
各論の討議になっていっても、「全体のsummerizeをし、今の話し合いがそのどこに位置するのかを言う」、「使われる言葉の定義を確認し、コンセンサスを取る」、「Overall Gaolを見失っていないか」etcetc。
これが、討論能力!会議能力かー!!って感じ。
projectはどんなevaluationをしたくてやるのかが非常に大事で、planning→managing→supervising/monitoring→そしてevaluation!!「この一連の流れを意識する」ということを勉強できて、非常によいグループ討論だった。
・Field tour
→村の診療所を見学に行ったら、なんと予防接種の日だった!!
とてもsystematicにスムーズに実施されており、集まっている人達は和やかなムードであった。お父さんが来ている家族も多く、びっくり。意識の高さを感じた。
B肝、DPT、ポリオの予防接種を見せてもらった◎
内容は密度が濃く、国際保健の現場!!を垣間見れた。
来ている方がVIPが多く、こんなイチ学生なのに、質のいい宿とご飯を提供していただけた。(ベトナムに1週間にて、体を壊さなかった。)
そしてそして、
シンポジウムの前後含め、1週間のベトナム旅行で、感じたこと。
・途上国は、energyがある!!
とにかく、「人間くさい」し、「生きる」ことが良い意味で生々しく、現実味がある。(ある意味、東京の方が人の生きるリアリティーが感じられない。うまく言葉に出来ないけれど…)
・「生活をよくしたい!!」というspiritが強い。
日本人はあまりに今贅沢に生きていて、平和ぼけしているんだろうけど、町中の女の子もお金を稼ぐために必死に日本語を勉強していたり、役人の人達のやる気も非常に高い!
・戦争の爪痕。
ベトナム戦争で北(ホーチミン)が勝ったため、戦時に南にいた人は職場で重役になれないとか。賄賂が横行。そんな風に民族を対立させたのは、誰のせい。
・戦争のむなしさ。
「クチ」っていう戦時のトンネルのあるところに行ったけど、おぞましくて、すごい疲れた。あんなものに頭を使って、trap作って、そのenergyとか知恵とかがpositiveな別なものに使われていたら、人間はどれだけ戦争を回避できたのか。
「すごいでしょ!!」「うちらはアメリカに負けなかった唯一の国!」と観光客に自慢するのも、わかる。けど、「うんうんすごいトンネルね!」「戦車に乗ってピース」「トンネルから出てくる兵士を演じてワーイワーイ!」していた欧米人の旅行客達には、ひどくショックを受けたし、唖然とした。日本人の若者だって、そんな風な人はいっぱいいるのかも。トンネルは通ったけど、もう二度とやだし、銃を体験で撃てるところがあるけど、見るのも嫌で、撃たなかった。一緒に行ったツトムは撃ってたけど、衝撃で体が後ろにどんっと動く感じ、撃ったときに、銃弾の入れ物(下に落ちるやつ)が弾けてあたりに散る感じ、見ただけで、もうやだー!!!って思った。食わず嫌いなのは分かってるけど、簡単に人を殺せるものを、握る経験なんて、しなくていいのなら絶対にしたくないと思った。
以上、長くなりました!
報告書を作成中。出来たらHPにアップします。
(お、そうそうHPをリニューアル中です。乞うご期待。)
最後の最後に。
今回もすんなりと理解を示してくれ、ベトナムに行かせてくれた親に感謝。
今後の自分に繋げます!!
またとない機会を提供して下さった、板東先生に感謝。
出会った沢山の友達、スタッフの方々、お話を聞かせてくれた人生の先輩の方々に、感謝!
飛行機取ってくれたツトムもさんきゅ~◎