今、実家の大分に帰っています。病院実習で来ている福岡の病院から、電車で1時間弱、高速バスで2時間かかる。高速バスの中で、よく映画が上映されている。それが、釣りバカとか邦画の気持ち悪いホラーとかで、今までちゃんと見たことなかった。
なのになのに、今日上映されていたのは、「サラフィナ!」。何これ?って最初見るつもりなかったんだけど、私の大好きな女優ウーピー・ゴールドバーグが出ていたので、見始めたら。
ん、、…何か、見たことあるぞ?なんとなく、なぜか知ってるぞ?
この映画は、ミュージカル映画。舞台は、1980年代後半~1990年くらいの、南アフリカ。ばりばりアパルトヘイト、人種差別がテーマの物語だ。
アパルトヘイト政策により軍隊の圧力の下で、黒人の高校生達が自由を求め、もがき、闘う。人生の喜びを歌い、自分達の誇りを胸に、エネルギーを爆発させて踊る。
ウーピーは、ストーリー上重要な、歴史の先生の役だ。
政府指導要綱にそって授業をするように圧力をかけられながらも、彼女は子どもたちに、「自分たちのルーツを知りなさい。誇りを持ちなさい。」と教える。
印象に残った言葉があった。
「歴史は素晴らしいものよ。
過去(Yesterday)から学びなさい。そうでなければ、未来(Tomorrow)は来ないわ。毎日が今日(Today)の繰り返えすだけよ。」
History is beautiful thing.
You can learn from Yesterday, otherwise Tomorrow will not come.
It's gonna be Today, Today, and Today.
他にも、ただひたすら家族のために働く母親の強さにも感動したり。
ラストシーンの、高校生の自由へのエネルギーを弾けるミュージカルシーンを見ていて思い出した。
サラフィナは、中学校の英語の教科書に載っていた。アパルトヘイトの紹介と共に。
このラストシーンを、授業中に一瞬見せてもらったんだ!!
私はあの時アパルトヘイトのことを知っても、「ひどい政策があったもんだな」とか「へーっ」と感じたりしたかもしれないけど、遠く遠く、記憶のかなたにうずもれてしまっていた。
今日急に引っ張り出されて、驚いたし、色々新たに感じることもあった。
例えば。
もしあの授業がもっとこころに残る形のものであったなら。私はもっと世界に敏感になれていた、かもしれない。
例えば。(勝手に考えてみた)
○アパルトヘイトを体験してもらう。
クラスの中を理不尽に分ける。一握りの白人とその他大勢の黒人に。トイレも分ける、入り口も分ける、クラスの席も。さらに、集会を開いていたという理由だけで、不当に拘束されたら?
…そうされたなら、自分はどう感じるか?
○当時の南アフリカの地図や写真を見せる。
不当に黒人を住まわせようとした地区がいかに狭くて、ひどいところだったか、とか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3
○現在、地球で、今起こってる人種差別にどんな問題があるか?調べて発表させる。日本でも起こっていないかな?(ハンセン病などに結び付けてもいいかも)
大事なのは、「現実を伝えること」と、同時に「希望も伝えること」だと思ったりする。
人種差別やアパルトヘイトのような過去の失敗の中から学べること。
何がそれを終わらせ、今はどのくらい改善が見られるのか?
希望も、考えてもらえたら。
そんな授業?というか、子どもたちと一緒に考える時間をもってみたいなぁ、なんて、妄想してみました。
今、再び、中学生のときよりも成長した?24歳の自分がサラフィナを見れて、色々考えられたバスの中、でした☆