ホントの原点といえば
きっと、もっと前の学生時代に始めた
ショットバーでのアルバイトなんだけど
社会人の原点はここ。
(株)ダイナック
入社したのが、関西国際空港にあった
スカイサントリーってお店。
新入社員の頃、もう立てなくなるほど
説教してくれた店長
ホントにホントに悔しかった
『アルバイトにどんな風に見られてるか
わかるか』
今でも忘れない言葉。
いってもらえないとわからなかった。
そのときは、ホントにカチンときた。
ただ、社員とついてただけで
まず、一番に越えなきゃいけない存在は
その店で一番できるアルバイト。
その日から、我武者羅に働いた。
休みも返上。早朝から晩まで働いた。
今では規制が厳しいらしいけど
当時は、とにかく同期で一番になりたかったから
働きまくった。
一度も褒めてくれなかったけど
残業した日は必ず、黙ってご飯を食べに
連れてってくれた。
今でも口下手なのは変わってなかった。
昨日も、ちゃんと話せなかったけど
『やっと、これたわぁ』と
声をかけてくれた。
あれからボクは、同期で一番に店長になった。
ホントに惜しんでくれる方がたくさんいてくれて
東京へ転勤した。
人生であんなに涙した送別会はないくらい
スタッフも慕ってくれていた。
すべてを忘れて、すべて一から
友達も仲間もお客様もほぼ0の状態からの
スタートだった。
関東でも一番に課長に出世した。
カクテルコンペでは名物男として
目立った。
店長なのに料理コンテストまででる
野心もあった。
きっと、すべては
あの一言だったのだと思う。
屈辱ともいえるほど悔しい思いが
原動力となって
ボクは頑張れた。
今、皆様のまわりで厳しいことを
いってくれる人はいますか。
ボクは、新入社員の時に出会えて
ホントに幸せだったと思います。
会社は辞めてしまったけど
また、こうして、顔をみせてくれる
元部長。
元店長。
元先輩。
元なんていらないね。
今では、一個人として
会社の繋がり抜きで
会いにきてくれる。
それは、ボクが関西で築き上げた
誇ってもいい人脈。
ホントに、イノグチ、イノグチ
かわいがってくれる方が
たくさんいる。
関西でお店をだしたら
どれだけ近くで応援してくれたろう。
でも、選んだ道は
ココだった。
ココでがんばる。
いつか、あの店長にきてもらって
胸はって会いたかった。
残念ながら、ほかのお客様が来ないまま
皆様帰られてしまいましたが(笑
2号店だしたって報告もできた。
イノグチがんばってるよ
14年前のあの日、あの瞬間、あの言葉で
ボクはここまでやってこれた。
そして、まだまだ
今日の自分を越えるため
これからも、がんばるだろう。
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さすがに、関西組が帰ったあと
緊張がとけた。
元店長ふたりいるんだもん。
もひとりの店長はその人の
おかげでソムリエになれた。
昨日も有難い指導をしてくれた。
仲良しの先輩は、裸で悪いけど
ブタゴリラと餃子でも食えって
お祝いをくれた。
ブタゴリラと会ったことないのに
ファミリーとして認めてくれた。
わざわざ電話してきてくれた
部長もよく通ってくれる。
なんか、なんか
そういうひとつひとつが
『関西』なんだよなー
人情を強く感じる。
だから、
関西酒場ってつけて
よかったって思うんです。
料理とかお酒とか
そういうこと別にして
関西のいいとこって
そういうとこなんです。
これからも
この体で、関西伝えていきたいと思います。
『初心忘れるべからず』
ボクの一番大切にしてる言葉です。
忘れかけてたかもしれませんね、いろいろと。
また気づかせてくれて
ありがとうございます。