『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

史上最強の台風マラソン【その2】

2007-07-19 | Weblog
もう、遠い昔のようだ。
先週の今頃は
え?台風来てんじゃね?
でも、まさか、中止なんてー

って思ってたけど
当日の朝5:30まで
今年の24時間マラソンは
開催されるかどうか
わからなかった。

前日、お仕事が終わって
布団入ったのが
深夜1時。
すぐ眠りにつけた。
電話が鳴った。
ん?
深夜3時、ヤマさんからのコール。
「仕事が入ってしまったので
  今日、参加が夕方になります」
うわー、残念。
でも、仕方ない。
で、メールが来てた。
はじめまして、あっちゃん、です。
ホームページみたら、中止の案内でてますけど
どうされますか?

うわ、まじ・・・

幹事、いきなり
分厚い壁にぶち当たった。

で、
家のパソコンで
確認した。

お願い、そんなこと
ありませんように。

相当、子供だった。
遠足が中止になる前の心境に
似てた。
お願い、お願い、
台風でも、中止には
しないで。

で、
ホームページにはそんな
記載がなかった。

あっちゃん、なに、見たんだろう?
でも、気になる。
いちお、返信してみる。
真夜中3時に返ってくるわけない。

そっから
もりと邸に、相談の電話をいれる。

みんな、そんな案内
知らないっていう。

なんなんだ・・・・

で、結局、
あっちゃんは
関西で開催されるマラソンの
中止の案内を勘違いして
みたらしい。

とても、器用に見間違えてくれた
おかげで
めちゃめちゃ、早起きしちゃった。

でも、
今でてなくても
5時30分、中止の案内がでる可能性がある。

さぁ、どうする幹事。

幹事補佐に相談してみる。

①とりあえず、富士山に集まる
②八王子くらいで集まる
③新宿で集まる
④集まらない

④だけは、絶対、避けたかった。
①は、電車組が気の毒だ。
②は、中途半端。

じゃ、③にしよう。
新宿集まって、
とりあえず、午前中なら営業もしてないし
卯乃家に集まってもらえる。
そして、そこから
ボーリングとかなら、
50人近くで楽しめる。
インターネットで歌舞伎町調べまくる。
とりあえず、目処は着いた。

気が付けば、4時。
そろそろ、支度だ。
5時、家をでる。
ウキさんとフジモンと合流。

武蔵小金井駅で
5時25分、まーちゃん、ツボちゃん、ササキッキと合流。

で、
5時30分を迎える。

中止の案内、

でない。

よかった。
開催される。

開催される。

みんなと、会える~

それが
なによりも
ウレシイことだった。

ってことで
高速ガラガラ。

途中、
大月ジャンクションで
違う方向いったけど
(人生二度目)
予定よりも
とっても早く到着。

そして
ボクたちは
会場へ。

そっから
笑いと涙の6時間の旅が始まる。

この写真は
この1日を象徴したような一枚。

黄色いTシャツ、雨でよれよれ、
それでも、青いタスキを
まわし続けた。

まわし続けた。

まわし続けたんだよー

らくだの世界一コック帽の似合わなかった日記【その2】

2007-07-19 | Weblog
早く、マラソン報告しろ、しろ、うるさいので
このコック帽日記は、その2、でおしまいにします。

でも、これだけは、紹介させてください。

この写真、みてください。
右手前、コーロギ調理長。
現在、大阪の卯乃家曽根崎店で働く調理長。
ボクが関西にいる頃から、大好きだった料理長。
酒グセ、非常に悪いから、そこ以外は尊敬できる調理長。
彼が生み出す芸術性溢れる料理は、東京にいながらもいつも関心をもっていた。

そんな彼は
今回、5作品をエントリーして、4作品、実食審査に残り
すべて4作品が決勝に残った、という歴史的快挙を成し遂げた男。
さらに、その4作品中、2作品が、ともに、600円部門、1000円部門で
準グランプリを獲得した。

でも、準グラ2個を足しても、グランプリには、なれない。
がんばれ、コーロギ!
って、肩を叩いてやったら、怒ってた。

でも、彼なら、きっと、いつか、グランプリを獲る日がやって来る。
東西合わせて、すべての料理長にお会いしたわけじゃないですけど
ボクが心底、このヒトの生み出す料理はスゴイ!って
思えるヒト、社内でNO.1です。
そんな料理長と、同じ卯乃家グループとして働けることが
ボクの誇りでもあります。

で、コンテストが始まる前、
本気で、オマエだけには負けたくないって目が
印象的でした。
そりゃ、そうですよね、きっと、あそこにいた料理人のヒトたち、
全員がそう。
でも、コーロギくんは特別なハズ。
付き合いが付き合いだし
卯乃家対決だし
彼がボクに負けるようなことがあれば
思いっきり、笑い飛ばされるのわかってたはずだから。
よかったね、勝てて。

で、写真。
そりゃ、12作品中4作品も自分の作品なもんだから
厨房内、戦争ですよ、戦争。
たくさんの助っ人を集めてました。

そんなとき、ボクは
すべて、カガッチがやってくれてたから
こんな戦争のさなかでも
余裕に、写真を撮っていました。
あは。

でも、
普段、
こういう光景ってみれないから
こんな真剣勝負の場にいれたことだけでも
いい経験できました。

株式会社ダイナックを愛するみなさま、
そのテーブルに運ばれる料理ひとつひとつには
本当に本当に
長い時間をかけて仕込まれて
調理人の溢れんばかりの愛情をもって
盛り付けられたもの
ばかりなんですよ。

ボクはホールマンですが
自信をもっていえます。
いち料理人かぶれですが
彼らの魂は
ボクにしっかりと伝わっています。

それを
お客様のもとへ伝えるのが
ボクたちの仕事だと思っています。

だからね、
お客様の立場から
本当に美味しいと思ったもの、
ちゃんと
その作ってくれた料理人さんに
伝えてあげると、絶対、嬉しいと思いますよ。

直接、言葉でも
紙の切れ端でも。

その言葉をうけて、
その料理人さんは、きっと
もっともっと
美味しい料理を作ってくれると思うんだよなー

ボクの尊敬する上司が
コーロギ調理長に贈った言葉、

栄光に近道なし。

いい言葉です。
ボクも、励みになりました。

自分もいつか、
らくだ肉、専門店
やってみてーなー

流行らねーよ。

                                                                







らくだの世界一コック帽が似合わなかった日記【その1】

2007-07-19 | Weblog
ダミだったー

たくさんの皆様から応援していただき
前日、当日も、こそっと、応援メール、ポツポツいただきましたが
賞にからむことができませんでした。

でも、
公約通り、
脱ぎました。

公約してねーよ。

12作品中、
唯一です、
料理人の中で脱いだの。

じゃなくて
ホールマンで参加したの。

完全アウェー。

そんな中でも
大勢のみなさんの前で
コックコートを脱ぎ放ち

タカ&トシのライオンTシャツ一枚で
プレゼンテーションしました。

料理人になったきっかけは
「顔が周富徳に似てるからです」

得意な料理は
「電子レンジに入るサイズのものなら、なんでも」

自己PRは
「これ以上、脱げません」

と、
賞を獲るよりも
笑いを獲り続けた姿勢、

社長は爆笑してくれましたが

誰か、

拍手くれよ・・・・・・・・

と、思うぐらい
孤独でした。

でも、
ボクの隣には
カガッチがいてくれました。

今回、
料理の準備から仕込みから
当日の仕上げまで
ほぼ95%、お手伝いしてくれた
最強助っ人、
カガッチ。

ほんと、普段から寡黙で
真面目一筋な料理人。

そんなカガッチの
真横でボクは
コンテスト決勝という大舞台で
一緒に、ともに
あの料理
Oh!米か!
を作りあげたこと、

ダイナック人生で
おっきなおっきな
思い出のひとつになりました。

ありがとう、カガッチ。

で・・・
本音、申します。

自分の中で

負けた、

という思い、
正直、強い。

約380作品中12作品という中に
選ばれただけで
誇れることです。

決して
負けた、
わけじゃない。

だけど
なんだろう、
この思い。

ヒトによっては
悔しい、
残念、
チキショー、
とかって
表現するかもしれない。

ま、
あそこで
勝つこと自体
大きな間違いなんだけど

あそこで
勝ってたら
らくだは
あそこで
止まってたかもしれない。

負けたからこそ、
また、
新たな向上心、
チャレンジ精神が
生まれるんだと思う。

だから、
負けさせて
くれて
ありがとう、

って、その晩、
ひとりになったとき
静かに
思った。

あ、
でも
料理コンテストも
カクテルコンペも

お約束通り
卒業です。

今年で
脱ぎ納めです。

地方のストリップ嬢かよ。

数々の
コンテストに出品し
数々の賞をいただき
数々のパフォーマンスを披露し
数々、脱ぎ続け
数々、笑いをとり、
会場の空気の温度を自由自在に操り(あ、冷たくするほうが多かったけど)
料理コンテストの場なのに
よ!常連!って、大先輩の料理長に声をかけられ
言ったことない社内のお店で、
はじめまして!って挨拶すると
あ、よく知ってます、って微笑まれ

いやー、
自分自身、よくやったなーっていう
自負はありますが
グランプリ、という頂点に一切立てませんでした。

ラストチャンス。

それでも
ダメでした。

だから、
負けた、瞬間に感じた思い
あれは
ただ単なる
悔しい、
って言葉で片付けられるほど
簡単な感情じゃなかった。

終わった、
燃え尽きた、
やり尽くした、

けど、
実はまだ
終わってなくて
燃え尽きてなくて
やり尽くしてない。

まだまだ
ボクの野望は
終わっていません。

ただ、
ああいう場で
もう、しないだけ。

今後は違う形で
井之口豊、っていうらくだを(逆じゃね?)
表現するステージ、見つけようと思います。

いつまでも
あそこに出続けたら
下の子たちがかわいそうですし。
ボクばっか
目立ってしまっては
申し訳ない。
ところてん理論で
ボクが抜け出さないとね。
っていうか、もう、飽きられてるから
早く気づけよって感じですけど・・・。

それでも、出続けることに
意味があると思って出続けました。
自分のスキルアップのために
個人を磨くために
そして、次の世代にお手本となるために
憧れの的になるために。
なれねーよ。

ま、
来年、
再来年、
誰か、同じポジションを引き継いでくれたら
ウレシイですけど
なかなか、勇気のいる役割です。
100%お遊びだけじゃ、本戦とかでれませんし
それなりの下準備と実力とアイデアがないと
選んでくれません。
当日、100%ウケルとは限りません。
でも、神聖なる場を壊しまくってはいけません。
その、大丈夫なライン、
あれは、経験でしか語れません。

って、エラそうにいってますけど
社内で、唯一語れるのはボクぐらいでしょうから
これぐらい許してちょ。

ってわけで
報告遅くなりましたが
卯乃家ファンのお客様、
賞こそ、獲れませんでしたが
コンテスト決勝という大舞台まで
上り詰めた作品です。
今月、おすすめ商品として販売してますんで
ぜひ、食べにきてください。

コンテストでグランプリを貰えた!
ってこと、
非常に名誉なことですが
それよりも、大切にしたいこと
あります。

お客様からの
美味しかったよ、

その言葉、いただけることが
どんなことよりも
この料理の生まれた意味がある。

応援してくれたみなさま、
直接手伝ってくれたみなさま、
実際食べて美味しいっていってくれたみなさま、
惨敗あと、激励の言葉をくれたトモダチ、

本当に
ありがとうございました。

今月いっぱい、
スーツのシャツの中には
タカ&トシのライオンTシャツを
着こんできますから
見たかったら、お気軽にお申し付けください。

って、
着てねーよ。

あ、
当日、
プレゼンテーションで
出し損ねた、
ライオンハンカチは
お見せできると思います。

次は、
ハンカチ王子路線
でいこっかなー。

うわ、
全然、
爽やかじゃねー

らくだの世界一コック帽の似合わなかった日記【その1】
おしまい。