『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記

2009年2月25日念願の夢叶って『関西酒場らくだば』を開店。その日々、経験する笑いと感動を日記にしてご紹介。

リカちゃんの強がり

2007-07-10 | Weblog
ありえない同窓会が
22年ぶりに、行われた。

田中リカちゃんと
会った。

あの頃と変わらず
日本人離れした北欧顔。

そう、肌は真っ白、
お目目は、少し蒼い。

ボクはリカちゃんに
運命を感じていた。

当時、
小学4年生のボクたち、

席替え、

って、ありましたよね。
隣の席の子が
一定時期になったら
変わる、あれ。

くじ引きかなんかで
隣はいつも
ランダムに変わりますよね。

でも、
ボクとリカちゃんは
なんと
3度も連続で
隣の席だった。

そりゃ、
運命、
感じる。

だから、
ボクはリカちゃんが
好きだった。

でも、
当時、
シャイなボクは
好きだ、
と言えず、
小5の秋、
ボクは転校した。

それ以来だ。

実に、
22年ぶりに
リカちゃんと再会した。

そして
帰りのバスの中、
ボクは
思い切って
昔の思いを
告白した。

きっと、
リカちゃんも
同じ気持ちだったに
違いないと
思ったから。

「リカちゃん、
 オレ、
 あの頃、
 リカちゃんのこと、
 好きだったんよ」

「え?
 あたしは、
 そうじゃなかったよ」

へ?
は?

え・・・
思い過ごし・・・

運命、
感じてたの、
こっちだけ?

ショックだった。
バスを降りるまで
リカちゃんに
声をかけることが
できなかった。

言わなきゃ
よかった。

聞かなきゃ
よかった。

22年前の恋は
一気に
玉砕された。

バスが
着いた。

フタリは
バスを
降りた。

雨が降っていた。

ボクは
傘を差した。

リカちゃんは
折り畳み傘を
持っていたけど

ボクの傘に
入ってきた。

そして
傘を持ってるボクの
腕に
そっと、
彼女の腕を
忍ばせてきた。




なんだよ、
リカちゃんも
やっぱ、
好きだったんじゃん。

フタリは
そのまま、

黙って
歩き出した。



そういえば、
リカちゃん、
当時から
強がりばっか
いってたなって

朝、
起きてから
思い出した。

とても
鮮明で

とても
リアリティの
ある

夢、

だった。

今頃、
リカちゃん、
どうしてるだろう。

ありえない
同窓会、

きっと、
答えは
永遠にわからない。

ボクは

強がりな
リカちゃんが
好きだった。

好きだった。

強がりなとこが、

好きだった。