オッサン、パスタ食べ損ねた

昨日、家について、
シャワー浴びて、
畳に腰かけた。

１時４０分。

イタリア　対　オーストラリア。
残り５分。
０－０。

お、さすが、日本を破った、オッサン（ＡＵＳさんのこと）。

しかも、相手は退場者がでてて１０人。

数的優位。

まさかオッサン、イタリアまで破ってしまうんじゃーーー。
９０分が過ぎた。

ロスタイム３分。

必死に攻めるオッサン。
必死に守るパスタピッツァ軍団。

どうみても、オッサン優勢。
残り１分。
残り３０秒。
１０秒。

オッサンに一瞬、スキができた。
パスタ軍団のカルボナーラ選手がペナルティエリア内に入る。
残り５秒。

守るオッサン。
守るオッサン。

あ、カルボナーラが転んだ。
残り３秒。

笛がなる。

ＰＫだ。
ＰＫ。

まじ、オッサン。
びびる、オッサン。

ＰＫをえた、パスタ軍団。
やはり、蹴るのは、パスタの貴公子トッティ。

後半、数的優位にたって４０分。
押しに押し捲ったオッサン。

ほんの１０秒で形勢逆転。

こんなことってあるの？

Ｗ杯ではあるらしい。

トッティ、蹴る。
トッティ、微笑む。

そして、試合終了の笛がなる。

パスタが勝った。

崩れ落ちるオッサン。
まるで、いきなりリストラされたように。
ガク～ン。

家の時計、１時４８分。

凝縮されまくった、畳上の８分。
ナマツバ、ゴクリの極上８分。

気分も、発奮。

この日、この時間、この場所に
いたかもしれない、サムライブルー。

ドキドキの決勝トーナメント。
４年後、この緊張感、味わってみたいな。

とにかく、オッサン、ごくろうさん。
サムライいぢめ、パスタいぢめ、ごくろうさん。

次も、一緒に予選リーグ、がんばろうぜ、オッサン。
オッサン。
オッサン。

オッサン、オッサン、
うるせーよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

なべは、なべ

大学時代の友人の「なべ」がやって来た。

ドーハの悲劇を、別の友達んちで、一緒に観て泣いた、なべ。
久々に会って、やっぱり、サッカーの話しをした。
ダメだよ、ニッポンー！って怒ってた。

顔はジャッキーチェンに似てて、とても鼻がデカい。
相変わらず、デカい。

ネクタイしめて、スーツ着こなして、いっちょ前のリーマンだけど
やっぱり、なべはなべ。
笑い方も話し方も、相も変らず、なべのまま。

彼の結婚式の友人代表スピーチで、ボクはホモで、彼の家に居候していました。
奥さんのマキちゃんが憎い！
・・・と親族の前で語ったあの日が懐かしい。

なべは、なべ。

笑うと、目じりにシワがたくさん寄って、黒目がなくなってしまう、
あのお目目は、出会った10年以上も前と変らない。

なべは、なべ。

なべの目には、ボクはどう映っているだろう。