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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

週刊文春のスクープの頑張りに拍手! 買うことで応援!

2020-06-21 23:30:46 | 日記

          「週刊文春」をこのところ続けて買っている。なぜなら、スクープ力が半端ないからだ。

   しかも、例えば5月28日号の「黒川検事長接待賭けマージャン常習犯」(3密6時間半 現場スクープ撮)など、対象が否定のしようのない形で、グーの音もでないところまで取材している!  読んでみて、現場主義に徹しているその取材に惚れ込んだ。

   黒川氏の賭けマージャン報道の写真には、産経新聞の記者の家でマージャンをした後、その会社が手配した車で自宅まで送ってもらった後に、ゴミ袋を持って再び出てきた黒川氏の姿や(自宅に対象が入った後も、まだ見張っていた)、別の日の昼下がりに自転車で外出した黒川氏が有料の駐輪所がすぐ近くにあるのに、自転車等法治禁止区域の看板の目の前に駐輪するという、賭けマージャンだけでない「法の番人」らしからぬ姿も捉えて掲載している。

   この張り込みは、4月下旬にもたらされた情報から始まったようだ。

   「なぜ週刊文春だけに日本を揺るがすスキャンダルが集まるのか」(PRESIDENT onlineのココ) の記事は、講談社で「フライデー」や「週刊現代」の編集長を歴任した元木昌彦氏が雑誌の歴史と共に実に明快に伝えてくれていて、とても週刊誌事情がよく分かる記事だった。

< ・週刊誌の強みは噂の段階から追及していくことである。新聞やテレビは、事件化し、警察などが発表しないと書かない。そのために勇み足も多くなり、告訴されることも多いのだが、噂の中にも、幾ばくかの真実がある。

  だが、1997年をピークに、週刊誌の部数も下がり続け、ネットの発達によりスクープを出しても部数増しに繋がらなくなってしまった。週刊現代やポストは高齢者向けの病気・年金・相続などへ誌面を転換してしまった。

  その中で、週刊文春編集長は、新谷→加藤氏と、スクープを大事にする路線を突っ走っているのだそうだ。そして、持ち込まれた情報の真偽を見分ける優れた編集者と、裏をとってこれる取材力のある記者が、今 文春にはいるということだ。> 

  確かに、黒川氏のスクープ5月28日号の前に 同じく一時完売したといわれる3月26日号も、即買いに行って読んだのだが、近畿財務局職員の遺書について元NHK記者の相澤冬樹が書いたスクープが、とてもいい記事だった。

  赤木氏が自死した当時に遺書があると言われながら 表に出ることのなかった遺書。それが、時を経て 奥様の心からの同意を得て公表されたものだ。読んだ時、相澤氏が遺族の気持ちを大事に寄り添った取材をしてきたことも素晴らしいなぁ~と感じたのを思い出す。文春の強みは、こうした素晴らしい書き手が、何人も抱えられていることによるのだろう。

  上記の元木さんの文を読んで、正直、面白そうなタイトルを見た時だけ買っていた私は、「定期購読者として頑張っている雑誌は支えていかないといけないな」と思わされた。以前、入ってみたいと思っていた喫茶店が入る前に閉店になってしまったことを娘に嘆いたら、「いいと思ったら、すぐに入って気に入ったら通って支えないとダメよ」と言われたのも思い出した。

  6月25日号の「安倍vs特捜検察 暗躍230日」の記事を読むと、去年の10月末に法務大臣夫婦のウグイス嬢「違法買収」のスクープも、ウグイス嬢たちからいかに情報をとるかに頭を巡らせ、登録されたウグイス嬢13人に対し、12人の記者を動員(13人中2人は自宅が近かったので1人の記者が担当)して、選挙戦の聞き込みに同日の朝7時から自宅を出る人がいないかチェックし、9時過ぎに同時に呼び鈴を押すという作戦を実行した。誰か1人に当たれば、携帯で即座に連絡を取り合われ、口裏合わせが行われる可能性があることを考えてのことだ。こうやって、人海戦術で取材する力を文春に保持していてもらうためには、お金が必要なのだな!と思った。

  正しい情報をしっかりこのように週刊文春がスクープしてくれる努力を報いるには、文春をオンラインでなく買って支えることだ。それが、その情報の恩恵を得たと思う者の務めだろう。これから、しっかり継続的な読者として支えながら、文春のスクープをこれからも期待したい!

  最近は、新聞購読をしなくても、ある程度のニュースは無料でネットで手に入るようになった。産経新聞のように無料でかなりの部分を読める新聞もある。ただ、昔から言われているように、「ただ、タダ(無料)ほど怖い物はない」。価値あるものを守るには、ただ乗りしてはいけないことを肝に銘じて、これからも拍手を送りたい仕事をしている雑誌や新聞、情報には、ちゃんとお金を払っていきたいものだ。

(追記)そういえば、コロナウィルス関連で、多くの人が首相会見を見る機会があったが、その時、質問を取り仕切っているのが官邸側で、何だか生ぬるい官邸と報道との関係を感じた人も多かったのではないだろうか。会見後の報道の質問も、何か事前に用意されたような首相の返答があって、あっさり終わってしまう様子に物足りなさを感じなかっただろうか?

    そうしたら、黒川氏と報道の緊張感のない馴れ合い交流、しかも違法な賭けマージャンが白日の下にさらす文春のスクープが出て、がっかりしながら、合点がいった。ウラネタをとるために馴れ合いとなり、忖度や政府の情報の垂れ流し報道が多くなっている日本。世界報道自由度ランキング66位の情けない汚名から脱出する報道としての矜恃をもって欲しいものだとつくづく思う。

    以前、東京新聞の望月記者が果敢にその馴れ合いを崩してくれていたが、彼女と共に記者クラブを改革していこうという動きはないようだ。どうにかしてほしい! その点、週刊誌の記者は、不幸中の幸いで、そんなマスメディアから加入を拒否されているために、日本記者クラブには加盟していないと聞く。それが、出版系週刊誌の文春などが、権力に忖度することなくスクープをだせることに繋がっているとも言われている。 

    さあ、新聞もぼやぼやしていると、購読者はどんどん離れていくぞ! テレビも 視聴者がそっぽを向いたら CMを出す会社もいなくなり 民放はお終いだぞっ! NHKもぶっ壊されて受信料が不払いする人が増大するかも? 報道の人たちにそのことを忘れないでもらうためにも、価値ある情報、ない情報を批判したり、支えたりして私たちがコミットしていくことの大切さを忘れないでいたい。


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