日大のアメリカンフットボール部の試合で、相手チームの主力選手を潰せと命じられた選手がプレイ進行と無関係にタックルをして怪我を負わせた事件。ずっと、(選手と監督の指示が齟齬があって~)という弁明で指導者側が逃げ続けている中、怪我を負わせた選手が、昨日、記者会見をした。
「顔を出さない謝罪はない」と、弁護士の立会の元で記者会見をし、自分の間違いと真摯に向き合い反省を述べ、被害者の父の求める真実に誠意をもって答える謝罪会見を行った。どうして彼がそこまで追い詰められたのか、彼の説明で多くの人がしっかり理解できたと思う。
ちょうど、愛知県が国会の要請に応じて出した文書が公表され、
加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申出があり、3月3日、同学園関係者と県との間で打合せ会(2015年3月3日)を行ったという報告書で、学園側より<(2015年)2月25日に加計理事長が安倍首相に会って「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」という言葉をもらっている>旨の報告を受けたと記載されていたことも、今、明らかになった。
首相は、長く友人である加計理事長とゴルフや会食を度々していることは認めているが、国会答弁で(加計学園の獣医学部新設を知った時期について)政府の国家戦略特区諮問会議が計画認定した2017年1月だったと答えている。
約2年前に理事長に「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と言っていたのが本当なら、国民が選んだ国家議員に対して、首相は嘘の答弁で(加計学園ありきで他を退けて獣医学部選定に力を加えたのでは)という疑義を去年退けたことになる。
そもそも、万が一こんなことを首相が言ってないのが本当だとしても、学園側が理事長と首相が友人であることを利用して噓を言ったのなら・・・友人関係を利用しようとする学園の理事長が、首相と何回も会いながら、公私のけじめをつけた聖人君子のように獣医学部設立の話を持ち出すことがなかったとは信じがたい!
加計理事長も、森友の籠池さんと同じで、最大限に首相案件であるとして有利に進めようとしたことは明白だろう。
今回、事実解明のために「膿をだしきる」といいつつ、証拠が出ても、「2月25日に会った記録はないし、会っていない」などと答えた首相サイド。事実を隠ぺいしようとしているだけで、「膿をだしきる」態度ではない。
日大の反則で退場となった選手に対する日大のコーチの態度と一緒だ。官房長官も、大臣たちも、「会っていない」と首相が言っている限り何も言えない、と逃げている。「首相が噓を言った?まさか、それなら加計さんに証人喚問に来てもらいましょう」と言う反応はひとつもない。
そもそも、これまでは「官邸への入館記録は速やかに破棄されているので~」という理由で退けて記録を見せない態度で隠していたのに、今回弁明に役立ちそうだとなった途端に3年も前の2月25日の入館記録がでてきて、「確認したが加計さんは入館記録にない」と言える。この自分の必要な時には記録がないと嘘をついたが、自分が必要なら突然3年前の記録も出てきてしまう、「あきれた誠意のないうそつき答弁」こそ、国民を愚弄している態度としっかり野党に追及してもらいたい。(参照:ココ)
日大の試合では、ビデオがあって、監督も「とんでもない反則をして、どういうつもりだ」と慌てる様子もなく選手を迎えている事実から、日大の反則が選手個人の判断による反則でないことは、見て明らかだ。選手関連の中からも、選手個人の判断でないとの声はテレビで報道されていた。そして、反則を犯した選手の会見もあった。監督も監督職からは辞任した(大学からは罷免も辞職もしてない)。
追い込まれて反則をした選手は、今 しっかり自分の責任を明らかにし、反省している。
自民党や現政権を支える公明党などの議員の皆様。きっとあなた方の中には、今の政権の進め方にオカシイと思っている方が多くいるはずです。でも、生活が懸かっている、公認を取り消されては議員でいられない。党則でオカシイと思える議決でも、反対はできない。反則を犯した選手のように、追い詰められてがんじがらめで動きがとれない。日大アメフト部の選手と同じに(反則だ。今のやり方はオカシイと感じつつも)自分の立場で他に選択肢はない。ついていかざるを得ない・・・?
「自由民主党」といいながら、党内で自由に発言し、民から選ばれた国会議員なのに8割の国民が納得していない森友・加計問題の集束をうやむやに図る。その党のやり方に賛成ですか? 資料に誤りが認められて当然取り下げるべき高プロ法案の可決などに、あなたは賛成しますか? 党則だから、オカシイと思っても賛成票をいれますか?
次の選挙で投票するのは、党の上層部ではなく、あなたの選挙区の国民なのをお忘れなく!
日大のアメフト部を「なんて酷いことを」と他人事のように非難することは、今の与党の誰一人言えないと思う。もし、このままにこの改ざんや噓にまみれた国会の惨状を見過ごしていくのなら・・・・。
さあ、こんなにも弁明やごまかしに明け暮れ劣化した日本人。そのままなし崩しに、現状を続けていくのか?!
それとも、きっぱりとここで、前川前文科省事務事官や、愛知県知事や、国会で抗議の声を上げた議員たち、国会前に集結した人々の側に、より多くの人々が力を集結して、「噓をつかず、真面目で、責任感のある」自分たちを誇りに感じられる日本人を中心とした社会に舵をぐっと切り直していけるのか。まさに、ここが正念場です。
昨日私は、これらのニュースに接しながら、夜中に沈んでいく黄色いお月様に出会いました。そして、お月様に日本の将来を正しい方向にいくように月パワーの力添えを頼みました。
今日は雨でお月様をお届けできそうにないので、その私が願いを込めて見送ったお月様の写真でこのブログを終えることにします。
どうぞ、明日は、「当たり前のことを、当たり前に正しく行える人」がもっともっと現れてきますように!
噓を付かないない人、正しいことのために自分を犠牲にする人が報われる明日でありますように!