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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

2015年5月の惑星

2015-05-01 00:18:14 | 惑星・天体ニュース

   もう5月です。確かに、急に春を抜け出したような陽射し、空気も変わってきました。
   天気のよい日が続き、やっと月と木星、金星を愉しめるようになってきましたね。

   暫くみられない内に、木星と金星が随分近づいてきて驚いた人もいるんじゃないでしょうか。さあ、これからますます近づきますよ~。

   では、さっそく今月の惑星です。

   水星:水星は小さくて、見える時でも空低いところなので、見づらいです。富士山も見えづらい春霞のかかるこの季節は、水星をみつけるのはちょっと難しいかもしれません。でも、チャレンジするなら夕方の西空です。日が沈んだあと、探してみましょう。いやがおうにも目に飛び込んで来る西空の金星から、目を地平線へ下して行って小さい微かな光る点を見つけたら、多分水星です。双眼鏡を使うとかしても難しいかもですけどね。

   金星:恒星より明るく目に飛び込んで来る宵の明星。夕空に浮かぶ1番星。「夕方の西空の王者」といった趣で、滅茶苦茶存在感あります。
      今は、西空の中でも予想外に高くにいて、結構夜9時すぎまで見えていたりします。内惑星ですので、これ以上太陽から離れた位置にくるのはさすがにもう無理。これからは、また太陽の近くに引き寄せられるように高度を下げていきます。

   火星:6月14日には太陽と地球の間に挟まるような位置にくる火星。太陽に近いのでもう見つけるのは無理でしょう。また秋になれば、朝ですが見られるようになりますので、それまで諦めましょう。

   木星:金星と張り合うように明るいです。金星が西空にいる時は金星から反対の東へ向かって天頂付近へ目を移していくと見つかります。まだ今は、金星と離れていますが、これからジワジワ金星との距離を縮めて、7月1日には大接近。(七夕に出会うのは彦星と織姫でなく金星と木星だった~)なんて思う人もあるかも~です。

   下の国立天文台のサイトからの引用図を見るとこの1か月でどれくらい距離を縮めるかわかりますね。でも、大事なのは図で分かることでなく、空を見上げて実感してみること。星同士が近づく様子って、ホントにロマンチックで不思議で素敵な体験になりますよ!

  
    <2015年5月1日20時の空、千葉>

  
    <2015年5月31日20時の空、千葉>

   土星:金星と木星ばかりが注目を浴びる感じですが、実は土星も登場しています。5月初旬ではまだ夜8時過ぎに上ってくるので夜寝る前にふと「東空のあの明るい星は?」と思う感じですが、中旬を過ぎると夜7時には出てきます。
      夜に「春の大曲線(スピカとアルクトゥルス、更には北の北斗七星のひしゃくの柄を結ぶ線)」のあとを追うように出ている明るい星があれば土星と思い出してあげて下さい。金星が結構5月は高度が高く、遅い時間までいるので、西に金星、その目を天頂に移しながら木星をみつけ、さらにその目を東に移し、春の大曲線、その下に土星と、同じ時間にこれらが全部みられるようになります。豪勢ですね~。賑やかですね~。

   *下に国立天文台の星座図をコピーしました。春の大曲線の西に木星・金星、東に土星がみつけられましたか?

   春の星空は、冬や夏ほど賑やかではないのですが、この春は惑星のお蔭で賑やかで楽しい夜空が楽しめそうですね。

      
   

   という訳で、夕方から9時頃まで金星・木星・土星と3つの惑星を楽しめる5月です。

   晴れが続くといいですね。
   
   夜空の様子は刻々と日、時間によって変化していくので、国立天文台の<今日のほしぞら>で惑星がどんな位置にいるか確認して見つけてみて下さい。

   夜に外に出ても寒くもなく、蚊にも悩まされない今の時期、空を楽しむのには絶好ですよ!
   金星と木星の距離の変化に注目して楽しんでくださいね~!
   
   
コメント
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