日本には、もう製造中止になってしまっているが、現役で活躍している丸形ポストがある。
本来は、角型ポストの方が効率的で、中に集配用の袋を入れられる、大型郵便に対応できるなどの理由で転換が進められたのだが、以前丸形ポストが設置された当初、切手やはがきを販売する商店の敷地内に設置されたため、商店主が愛着をもって丸形ポストのままがいいと希望した場合に、残されてきた。
実は、私のすむ街でも4年前に調べたら6基が現役で活躍していた。ただ、その内の1基はちょうど私が最後に見た時も、それを守ってきた商店もすでに店自体がなく、住宅があったが人がいなくて話もできず、ポストの状態も悪かった。そして、とうとう去年廃止になって撤去されてしまった。
ところが、「捨てる神あれば、拾う神あり」
今年、その撤去されたポストは、若林さんと小沼さんという郵便局職員のボランティアと郵便ポストの写真家庄司さんの努力で、名古屋・福留郵便局前で復活。頭になんと七福神を乗せた姿でピカピカに輝いて現役に戻った。
ちゃんと修理・塗装をすればこんなに美しく生まれ変わるのです!素晴らしい!
彼ら3人は、戦前に製造され日本にまだ残る11基の丸形ポストをまず目指していて、この12月15日には東京駅100周年記念にあたって丸の内南口のドーム内に丸形ポストを復帰させ除幕式があった。(記念suicaに人が殺到して販売中止騒ぎが起きて100周年にケチがついてしまった感じがあるが、この丸形ポストにもっと注目してほしい~!)
100年ポストの写真はこれ。
1級の芸術品のようです。とてもきれいに修復されています。東京駅にお寄りの節は、是非みて来てください!ポストの右側に謂われについての記述もあります。
そして、実は今日、わが町の次に廃止になるのでは~と私が1番心配しているポストを見に行ってきました。
どうしてかというと、先日ふと前を通ったら「ない!」青くなりました。
実は、場所が移動して店の右にあったものが、左に移動されていただけで、ほっと胸をなでおろしました。
そして、その移動を*post map にアップしなくちゃいけないと思って、写真を撮りにいったのです。
*postmapは日本国内のポスト情報のいわばwiki的存在。日本郵便ではなく、個人が始めたサイトを皆で育てています。
これで自分の探している身近なポストや面白ポスト情報が得られます。
撮った写真はコレ。
現役の証拠に、ポストの横に集配時間も記載されています。でも、あまりに悲しい。ポストが泣きながら仕事をしています。
修復し、塗装したら、名古屋のポストや100年ポストも輝きを放っているのに・・・。
これをこのような状態で客に利用してもらおうというのは、どのような考えなのか信じられない思いが、今日は写真を撮りながら心からこみ上げてきました。それで、日本郵便さんに「是非とも、早急に修繕してほしい!」と要望を今日メールで出しました。
さあ、お返事やいかに。
自分たちの出発点であるポストを大事にしないで、いったいどんな心で仕事をしているのか・・・。
日本郵便さん、素晴らしい対応をお待ちしていますよ!!!!!!!!!
*日本郵便からの返答は下記のようなおざなりな形式的返事でした。失望。どうしたらよいのだろう。
お客様のメールを拝見いたしました。
この度は、郵便ポストの管理に関しまして
ご不審な思いを抱かせておりますことを、
謹んでお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございません。
お申し出の郵便ポストにつきましては、
一元管理を行わず、各集配担当郵便局において
設置・管理を行っております。
すでに、担当局へはお申し出いただいており、
現状の対応は難しい旨の回答を差し上げていると
推察いたしますが、賜りましたお申し出内容は、
ご利用者様からのお声として、当センターより
関係部署へ申し伝えさせていただきます。
貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
これからも、皆様によりよくご利用いただけますよう
努力してまいりますので、今後とも郵便サービスを
よろしくお願い申し上げます。
日本郵便って、このポストをこのまま修繕せずにお客に対していいと思っているの????
どんな意識で仕事をしているのだろう????
私の理解を超えた人たち。
さて、私には何ができるだろう・・・
追伸: おざなりな上記の日本郵便のコメントを貰ってから春を迎え、いろいろ手を尽しても何も話が前進しないまま・・・と思っていましたが、事態がうれしい急転!!! この悲しげな丸形ポストが大復活!綺麗に生まれ変わりました。
塗り替えられてきれいになった姿は→ ココ からご覧くださいませ。万歳!!!