これは本当に多くの方々が待ち続けていることだと思うけど
慢性骨髄性白血病の治療薬「ボスチニブ」が
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の進行を食い止める可能性があり
今治験が進められているところなんだけど
研究チームからの報告で効果が認められるとのこと
ALSはご存じの方も多いと思うけど
運動神経に異常ができて全身の筋力が低下し動けなくなる難病で
中年以降に多く、男性の方が多めで(1.3~1.5倍)
国内に約1万人の患者がいるそう
この病気のつらいところは人によっては進行がすごく早く
あっという間に動けなくなってしまうばかりか
舌の筋肉が弱まると飲み込みが難しくなるし
呼吸筋が弱まると呼吸困難に陥り、人工呼吸が必要になる
そして脳は問題がないので
だんだんいろんなことができなくなっている自分を見つめていかなくてはならない
本当につらい病気
それなのに今までは有効な治療法がなく
具合が悪くなるごとに必要なことをするしかできなかったけど
ボスチニブは細胞内で不要なたんぱく質の分解を促す機能があり
ALSの原因のたんぱく質を減らすことがわかったそう
だからこの発見は画期的で
この病気に苦しめられている方々には希望の光になるに違いない
今のところこの薬を投与した患者さんの半数以上で病気の進行が止まったそうで
完全ではないにしろ救われる人が出てくるのは本当にいいことだと思う
そしてこの取り組みのいいところは
既に存在する薬を使って治療できるということ
これだと一から研究開発することなく治療に結び付けられるので
コストも時間もあまりかけずに治療に向かえるのがいいと思う
もちろんALSの薬として使うには多少の薬剤の調整は必要かもしれないけど
最初からやるよりはずっといい
それに既存の薬が実は他の病気で使えるかもっていうのは
他でもいくつもあるような気がする
世の中たくさんの薬であふれてるから
何とかそれらを病気とマッチングさせていい治療に結び付けていってほしいなって思う
遊びに来てくださって、ありがとうございました