自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

春は名のみの

2016年02月13日 | 絵と文
    

“春は名のみの風の寒さよ”
暖かそうな日差しに誘われて戸外に立ち思わず身震いしてしまいました。
立春過ぎたとはいいながら朝夕の身を切るように冷たい風の中に立って
短かかったような長かったような雪のシーズンも終わろうとしているのを知るとき
例年定番の「雪の情感」が今年はどこへやら逃げてしまっていたのに気付きました。

ちょっとがっかりです。やはり人間って目先の現象にしか反応できないのでしょうか
突然の体の不調に振り回されて、気持ちまでが干からびてしまったとは思いたくないので
あのさまざま美しい雪の情景を思い浮かべたり写真で眺めてもみたり…
それなのに。

「今年は雪少なくてよかったなぁ」
雪掻きの苦痛から解放された安堵感が真っ先に来るのが正直なところ
しんしん音もなく降り積もる雪を眺めるたび熱い想いが湧き起こるのを楽しんだ日もあったけど。

“春と聞かねば知らでありしを 知ればせかるる胸の想い”

「胸の想い」もまたさま変りしていくのでしょうね、でも
地球規模の異常現象で世界中が少しずつ様変わり、人類は滅亡への道をたどっているのかもしれない
ここまで想像を広げたりする必要は、私にはありませんよね
少し規模を縮めて、徐々に雪国は南方へと移動しつつあるのかもしれない
なんて危惧だか安心だかもする必要もないし。

どのように変わるのか、春と聞けばほのかな期待も生まれて来るのが素敵です
あるいは、雪降る2月の窓を恍惚と見惚れる日などやってくるかもしれないのに!(*_*) 

 

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