自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

古き乙女たち

2009年11月14日 | 絵と文
              つつましく膝を並べて あともなき夢のうつつを 乙女らは語るにあかず 秋の日をひと日旅ゆき   



 振り返れば 
 晩秋のたそがれどき、ポッと心に灯がともったように暖かかったひとときが楽しく思い起こされます。
 お疲れはとれましたでしょうか。

 会うたび激動の何十年かを一挙に飛び越え、苦楽の何十年かをさらに飛び越え、今ははや色あせた古き乙女らの、当時をしのぶ尽きせぬ語らいは途切れることがありませんでした。
 とは申しましても、あまりに鮮やかに記憶の中に生きているのに、それは最近…とんでもない、ふと指折り数えたらなんと半世紀を経ていたり、
 かとおもえばたしか今朝あった出来事のはずが、はや朦朧とはるかかなたへ霞んでしまっていたり、
 いやもう時の経過も、記憶をつなぎ合わせるシナプスも、しっちゃかめっちゃかとでも申すのでしょうか、
 今となればただ何もかも笑ってごまかすよりほか知恵がないのは、これお互いさまに暗黙の了解でございますね。

 明日からはまた、普段の調子を取り戻してこのうつし世をゆっくり元気に生きてゆきましょう。
 思い出のかたみに、写真と一緒に乙女らの団欒の姿も一枚同封しました。
 さて、あなたは、どれ?
 
 ではまた次回お会いできる日までお元気で!

 

    きょうほれて明日わかれ あすまたほれてあさってわかれ 
    毎日惚れて毎日失くする 茫々生きて際限もない…     (犀星)

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