これも、小さいとき母の根ものな゛たりに聞いた話です。
春になり、ツバメが軒に巣を作り、
五六羽の雛がピーピー騒ぐ頃になると、
親ツバメが、セッセと虫を運んできます。
秋稲刈りが終わった頃、沢山の田圃に雀が、
落ち穂を拾いに集まって来ます。
「お釈迦様が、もう長くは生きられないと解った時、
世界の動物たちは、駆け付けたんだね。
いちばん早く着いたのは、着の身着のままで、
駆け付けた雀だったんだね。
でも、雀はそそっかしいから、お釈迦様の額に
足を引っかけて飛び越えてしまってね。
弟子達は怒って、懲らしめようとしたんだけど、
お釈迦様は、『急いで来てくれたのだから、
労ってやってくれ』更に『足を怪我していないか? 』
と気遣ってくれたんだ。
最後は燕で、化粧したり盛装していて、
遅れたことが分かり、弟子たちは収まらなかったんだね。
お釈迦様の、葬儀が終わって一段落した時、
弟子たちは、賞罰を相談してね。
雀は、着の身着のままで、一番に駆け付けたので、
『今後はお米を食べてもよい』とし、ツバメには
まだ腹の虫がおさまらずに『今後は虫だけを
たべなさい』と言いつけられたわけ。
雀は、お釈迦様の額に、足を引っかけてしまい、
それ以来、ピッコを引くようになったんだとさ」
現代の常識に、通ずるものが有りますね。
例えば、お香典は突然のことで古札をかき集めて
駆け付けるもので、慶事は楽しみにしていたので、
新札をそろえられるゆとりがあった・・・とね。
雀の写真が違っていたので、取り換えました
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