賢く楽しく逞しく

晴耕雨読の日々を、面白く楽しく、
綴って行きたいと思っております。

戦後の労使関係の変遷(二)

2016年04月01日 | 日々の出来事

以前に、会社に勤めて、その対価として受け取っているお金は、賃金ではないと

書きましたが、当時は賃金と言い通用していましたので、ここでは賃金・賃賃上げと、

言うことにしています。

 

賃上げ交渉・賃上げ闘争が、会社の一発回答が定着してくると、労組の大きな仕事は、

夏季一時金と年末一時金、いわゆるボーナス交渉・ボーナス闘争だけになります。

さて、賃上げ闘争が片付いて直ぐ、夏の一時金闘争に入るには、双方資料作りが

大変なので、冬に次年度の夏も決める、年間交渉をすることになりました。

そうすると、賃上げ闘争が片付いてから、年末一時金交渉まで、取り分け労組が、

余裕が出来て、このスタイルが定着するのかな、と思っていると、また大きな変化が

起こりました。

 

 

ここまで、どちらかと言うと労組側の視点に立って、話を進めてきましたが、

会社側の都合はどうかと言うと、多くの会社の粘土切り替えは、

4/1~3/31なので、賃上げ交渉から夏の一時金まで、特に多忙な時期、

労組の相手をしなければならず、その後も、何より賃金に関する不確定な要素が、

確定しないため、その年の経営戦略が確定できないわけです。

そこで会社側は、 「賃上げ交渉の中で、夏冬の一時金も決めてしまおうではないか」

と提案したのです。

結局会社の主張が通り、春の賃上げと同時に、年に回のボーナスも確定することに

なったのですが、労組の幹部には一大事が起こります。

 

次回で締めるつもりですので、関心のある方は、もう一度お立ち寄り下さい。