きのう、高遠城址の桜を楽しんだ後のお昼は、名物の「高遠そば」。
以前、会津に旅行した時、おいしい「高遠そば」を食べた記憶がある。
江戸時代、高遠藩主だった保科正之は会津藩に転封になり、その時、そば職人を連れていったとされる。
それがきっかけで、会津の「高遠そば」は信州の高遠から伝わったそうだ。
長く伝えられる食の歴史も「味やおいしさ」のひとつであろうと思う。
高遠には、高遠そばを出すお店が何店もあるが、「華留運(けるん)」さんに入った。
高遠城址からすぐのところにあり、地元産のそば粉を使った高遠そばが名物である。
のれんの脇には、本日の蕎麦が、高遠産のそば粉を二八で打ったものと掲示されている。
迷わず、注文したのは「高遠そば」。
挽きぐるみのそば粉は黒く風味があり、そばは細く打たれている。
「そばつゆ」は辛み大根のしぼり汁と、くるみだれの二種類が付いてくる。
「高遠そば」独特のセットのようだ。
薬味は辛み大根とネギ。
さて、どう食べるのか?
お店の方から説明がある。
薬味皿に盛られている「焼き味噌」を、大根のしぼり汁に溶いて「そばつゆ」とするのだ。
大根の辛みが効いて、なかなかイケル!
残り半分ほどを「くるみだれ」で食べてみた。
こちらも甘ったるさは無く、しっかりとしたそばによく合う味に出来ている。
そのおいしさに、瞬く間に一枚のそばを平らげて、思わず「もう一枚」追加のオーダーをした。
花(さくら)の時期ならずとも、食べに行きたくなる「高遠そば」であった。