大きな木にツルが巻き付き、高いところで真っ赤に熟れていた「からすうり」の実である。
今年は、棒を持って手を伸ばせば取れる高さにあった。
実を割ると、とろとろになった果肉の中にたくさん(20個以上)のタネが見える。
粘っこい果肉をきれいに取り除くと、植物の種子としては珍しい形をしたタネが現れる。
その形が「打ち出の小づち」に似ているといわれる。
その形からであろう、「金運に恵まれる」縁起物として見る向きもあるようだ。
「財布に入れておくとお金が入ってくる」とか?
何年か前、なにかでそんなことを知り、面白半分でやってみたことがあった。
もちろん、「からすうりのタネ」にそんな力があるはずもなく、我が身には何の変化もなし。
ただ、じっと手を見る。