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学級文庫

支援学校の高等部3年生です。

「私は自転車乗れないね…」

2013年04月09日 | 言葉の記録 中学生
≪中2・4月8日≫
…個別指導の帰り道、公園で自転車に乗る子供たちを見て
有香「私は自転車に乗れないね」
母親「飛行機にいっぱい乗ったからいいやん」
有香「
母親「自転車に乗るのと飛行機に乗るのとどっちが良い?」
有香「飛行機

有香「私は皆みたいに勉強が出来ないね」
母親「う~ん、素敵な詩が書けるからいいじゃない。算数は出来た方が良いとは思うけど、お母さんは算数が出来るより、面白い詩が書ける方が好きよ」
有香「ありがとう

※有香は視力が悪いので自転車には乗らせません。

「私、大人やで」

2013年04月08日 | 言葉の記録 中学生
≪中2・4月8日≫
…こども病院の歯科に定期健診に行きました。
母親「こども病院に行くよ」
有香「私、大人やで
母親「飛行機や電車は大人(料金)だけど…、有香ちゃんはまだ子供なの」
有香「何で?」

12歳から飛行機やホテルは大人料金。
中1からJRなどの乗り物が大人料金。
中学生はレストランでの食事も大人料金。
中学生は、ほとんどのことが大人扱いなのに、こども病院には行ける。
有香に質問されるまで、考えたこともありませんでした。

「気配って何?」「視線って何?」

2013年04月08日 | 言葉の記録 中学生
≪中2・4月7日≫
…県連(詩吟)の一次予選の講評で聞いた言葉
先生「(略)自分の背後に何かの気配を感じているような視線で吟じるのが一番良いです(略)」

…母親が講評の話を父親に話そうとしたときのこと
母親「自分の背後に何かの気配」
有香「気配って何?」
母親「本当はいないんだけど、何かがいる様な感じがすることよ」
母親「自分の背後に何かの気配を感じているような視線」
有香「視線って何?」
母親「じーっと見ている感じ」
父親「
母親「いちいち質問されたら、話がすすまへんやん

「たまご温泉」

2013年04月06日 | 言葉の記録 中学生
≪中2・4月6日≫

…沖縄のお土産を見て、沖縄旅行を思い出しました。
父親「○○さんはよく沖縄に行くの?」
母親「年に一度ぐらいじゃない?」
母親「ホテルの近くのレストラン、美味しかったね。また行きたいね」
父親「うん」
母親「ホテルも良かったね。朝食のバイキングは、2日目のレストランの方が美味しかったね」
有香「そうや、私はそこでたまご温泉いっぱい食べたんや」
母親「温泉たまごよ
父親「ひっくり返るだけで、全然違うな

「鋭い質問ですね」

2013年04月03日 | 言葉の記録 中学生
≪中2・4月2日≫
…有香と二人でIKEAと青少年科学館に行きました。帰る車中でのこと
母親「ナビの到着予定が6時58分になってる。有香ちゃん、7時からピアノだから、家に帰ってからピアノに行くまで何分あるの?」
有香「鋭い質問ですね」
母親「何でよ、普通の質問やん」
母親「6時58分から何分たったら7時なの?」
有香「…」
母親「58分の次は?」
有香「59分」
母親「59分の次は?」
有香「7時」
母親「そしたら何分あるの?」
有香「…」


≪4月3日≫
読めるようになっていた時計が読めなかった理由が分かりました。
有香が読めるのはアナログ時計だったのです。アナログ時計だと、あと何分などが視覚的に分かります。
デジタル時計でもアナログ時計のように読むためには、二桁の足し算・引き算の計算問題に、もっともっと取り組まなければならないと思いました。

「どうして葉っぱは水に沈むの?」

2013年04月01日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・3月31日≫
相楽園で、暇つぶし(県連の詩吟の一次予選で父親が1番。師匠のお孫さんが68番)のお散歩をしました。周囲の雑踏が嘘のように、とても静かで美しい庭園です。空気も澄んでいます。


風流だな~と思いながら、通り過ぎました。ふと、後ろを見ると、有香の姿が見えません。さっきまで響いていた声も聞こえません。どうしたのかと思い、来た道を戻りました。


岩に張り付くカエルのような有香を発見。


母親「何をしてるの?」
有香「どうして葉っぱは水に沈むの?」

…質問されて、よくよく見ると、水底に沈んでいる葉っぱと、水面に浮いている葉っぱがありました。
母親「水が染みて重くなった葉っぱが沈んだんじゃない?」

…有香が葉っぱを沈め始めました。水中に押し込むとゆっくり沈んで行きます。
有香「どうして、こうやって沈むの?」


いろいろなことを考えながら見ているようです。
しばらく張り付いていました。


有香が小さいときに、専門家の先生が「子供のややこしい行動は研究。賢く育てたければ止めてはいけない」と仰いました。確かにそうんなんだろうと思います。
 【ややこしい行動の一例】
  偶然コップが倒れて水がこぼれた場合
    大人の考え → またこぼさないように気をつけよう
    幼児の考え → 今は右に倒れたからこうなった。では左に倒れたらどうなるのか試してみよう。

「嵩(かさ)」とは?

2013年03月29日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・3月29日≫

…神戸市はゴミの分別が細かく分かれています。有香にプラスチックゴミの嵩を低く(減らす)するために、玉子ケースなどを切ってもらいました。
母親「嵩を低くするの。はさみで切って」
有香「傘?どこ?」
母親「傘ではない。ゴミの量を減らすのよ」

…嵩が低くなったゴミ袋を見せて
母親「さっきより小さくなったでしょう」
有香「うん」
母親「嵩が減ったのよ」


 嵩
[1] 物の大きさや分量。体積や容積。
―がはる
水―
[2] 人間としての大きさ・厚み。威厳・徳など。
[3] 高い所。かみて。
[4] 芸の幅や厚み。

百人一首で計算

2013年03月28日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・3月28日≫

…百人一首で坊主めくりをしました。

母親が坊主をめくってしまいました。


有香も坊主をめくりました。お互いの持ち札は0になりました。


母親がお姫様を引き、中央に積み上げられていた札を全部もらいました。


有香がめくった最後の札は坊主でした。

母親「有香ちゃんは0枚になりました。真ん中に、坊主が1枚。お母さんの札は何枚ですか?」
有香「え~」
母親「全部で100枚よ」
有香「100枚なん?」
母親「そうよ、だから百人一首よ」
母親「全部で100枚、真ん中に1枚、お母さんは何枚?」
有香「99枚」
母親「そうです」
百人一首の意味を知らなかったようです
教えたことがなかったので、知らなくて当然かもしれません。
幼児期、カルタで遊んだら、遊びの延長として、枚数を数えるようにしていました。
そういうことの繰り返しで、数が身につくのだと思います。

「一センチ角って?」

2013年03月28日 | 言葉の記録 中学生
≪中1・3月28日≫

有香と二人でプルーンパンを作ることにしました。


…まず水を200cc入れました。
母親「全部で250ccだから、あと何cc入れたらいいの?」
有香「え~と…」
母親「全部で250cc入れるのよ。今、200cc入れたの。あと何cc入れたら良い?」
有香「200cc入れたんでしょう。全部で250ccでしょう…」


…口頭では無理だと思い、紙に書きながら説明
母親「どういう式になる?」

…あれこれ説明して『250-200= 』の式が出来ました。
有香「そういうことか」

…有香が筆算で計算して、答えが「050」になりました。
母親「あと、何cc?」
有香「何て読むん?」
母親「0は要らないの」
有香「50cc」

…50ccの水を入れ、残りの材料を入れていきました。
母親「プルーンを1センチ角に切りましょう」
有香「1センチ角って?」


立方体を描き、さしで測り、1センチ角を説明。


だいたい1センチ角に切ってくれました。

有香に番号を選び、パン焼き機のスイッチを入れてもらいました。
母親「4時間10分後に出来上がります。今、11時40分だから、4時間10分後は何時?」

二人で時計で、出来上がりの時間を確認しました。

有香が3歳の頃、小学校の支援クラスの先生から、「机上での学習には限界があるので、お料理が有効」と聞いたことがあります。
当時、机上の学習の限界という言葉がピンときませんでしたが、現在、まさしくその通りと実感しています。

「計算が出来なくても電卓がある」と言う人もありますが、私は、「それは違うな」思います。
「何の計算を、どの様にするのか」が分からなければ電卓は使えません。
 ・足す話なのか?
 ・引く話なのか?
 ・400グラムがどれぐらいなのか?(400が300より前なのか後なのかが分からなければ、量りも使えません)
このようなことを理解してもらうためには、コツコツ積み上げていくしかないと思います。
「どうして自分には分からないんだろう?」と悲しく思っているのは子供自身です。
自分への戒めとして書きますが、お料理の途中に、『なぜこんな簡単な数字が分からない?』と怒りがこみ上げてくるなら、お料理などはしない方がお互いのためです。