日本国憲法が施行されて71年目の今日、多分各地では憲法記念日にちなんで「改憲」「護憲」の集会が開催されていることと思います。
最近の高まる改憲論議は、平和憲法の第9条が本丸と想像しますが、北朝鮮をはじめとして中国の状況を見れば、日本も軍備増強をと考えることから改憲というのも論理かも知れません。しかし、20世紀に戦争の悲惨さは十分に経験してきて21世紀は戦争のない国にしようと国民は70年もの間平和憲法のもと生きてきました。いまでも、シリアやアフガニスタンなどの報道を見ても、戦争を肯定する人は多くないと思います。殺りくの場をつくってはならないというのが歴史の教訓と思います。
私の父は、戦病死として、33歳で戦争の犠牲になりました。私が4歳、弟が2歳、母は結婚して6年目でした。終戦後母は結核を患い入院し続けわれわれ兄弟は母の実家に助けられ生きてきましたが、父の戦病死は家族を路頭に迷わせるような環境になり今でも戦争を憎んでいます。全国300万人の犠牲となられたすべての家庭は同じような戦後を送られたのではないかと思います。
若者を戦場に送るような環境をつくるべきではないと思います。本人の犠牲はもちろん、家族の悲劇は作ってはならないと思います。戦争を避けるためには粘り強い対話が必要ですが、歴史の教訓からは可能だと思います。独裁者や軍部の台頭などは危険をはらみますが国民世論で抑止していきたいものと思います。そのためには、ノーベル賞に値する現行の平和憲法を守り育てることだと強く感じています。
昭和22年文部省発行の「あたらしい憲法のはなし」は価値ある小冊子だと思っています。
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