Chance is with the music

音楽を糧にしつつ、日々を過ごしてます(家主:yucca)

真心ブラザーズ@LIQUIDROOM ebisu

2006-12-22 23:48:57 | LIVE
「年末のリキッドと言えばスカパラだ」と勝手に思い込んでいるフシのある私ですが、今年の年忘れリキッドは、スカパラに負けず劣らずな幸せをもたらしてくれる真心さんのライブ。今日は開演時間も20時と、師走の社会人にとても優しい時間設定で、おかげで仕事でテンパリかけても涙目にならずに済みました。感謝。

真心さんはこの前日にも同じリキッドで、某サンボと「世界ロック選抜」なライブをやってまして。だからきっと今日は、勢いもそのままにいいライブになるんじゃないかと期待しつつ、開演を待つことしばし。そしてついにMB'Sのみなさまがご登場です。相変わらず「冬の重ね着楽しいよ」風ないでたちのヨーキン様と、今年のこの方を象徴するアイテムである、セントジェームスの白青ボーダー姿の桜井さん。この2人を見るだけでもう、自然と笑顔になっちゃうのはなぜでしょうね。

が、そんな緩んだ顔も、1曲目のイントロが流れると瞬時にテンパリ顔に変身です。うわあ、オープニングから拝啓、ジョン・レノンて!そんな気持ちの整理がまだなのにいい!(←意味不明)

ジョンレノンのあとは、確か新しい夜明けとか、JUMPとか。アルコールの酔いにまかせて楽しみながらも、なんだこのいきなりアクセル全開な流れは!とのけぞっていたらば、MCでヨーキン様から「今日は王道中の王道な真心でやりたいと思います!」と、なんとも楽しい宣言が。もちろん、お客は大喜びです。真心に限らず、他のミュージシャンのワンマンでも「王道中の王道」なセットリストなんて、なかなか見られるもんじゃないですから。

そんな訳で、ここから先は1曲ごとにまるでフェスのような楽しさでした。バンドの音が素晴らしいのも、言わずもがな。その中でも、特に印象深かったことを思いつくままに。

ええと、スマイルを聴いて思ったのですが、ここ最近の桜井さんボーカルは、絶対CDよりライブのほうが上手いです。つーか何故CDでああなってしまうのか、失礼ながら不思議なくらいに。

王道真心ってことで、序盤からハッピーチューン多めのセットリストだったのですが。それだけに中盤のすごくいい所で、人間はもう終わりだ!をやったのは、すごく効きました。赤いライトの中で熱唱するヨーキン様がまたえらいカッコよくて。あれがあると無いとでは、たぶん大違いだったような気がします。あと、全然曲調違うけども、うみも素晴らしかったです。あのハモリの美しさには、本気で心を奪われました。

今回のどか~んは、ヨーキン様の独断によりベースの上野さんに捧げられました。そういうネタがあると、余計にこの1分半の曲は濃度を増して盛り上がるのだろうと思います、たぶん。

で、そのどか~ん前のMCもそうだったのですが、この夜のお二方のMCは神がかり的に面白すぎました。桜井さんプラダのコート事件とか、えもんかけ発言とか、サンボ山口くんに毒吐きとか、「セイント」ジェームスとか。音を聴きにきてるのか漫才を見に来てるのか、というくらい爆笑しっぱなしでした。

なんだかんだありつつ、本編ラストはEVERYBODY SINGIN' LOVE SONG。そしてアンコール1曲目は、ENDLESS SUMMER NUDEですよ!何だこの季節感の無い選曲は!とツッコみたいところですが、忘年会にふさわしい盛り上がりと言う意味では、年末にやってもじゅうぶん理にかなってるような気がします。あの大サビ前でのヨーキン様の高音を聴くと、いつも頭の中が一瞬真っ白になるのですよ。

そしてなんと、アンコール2曲目は「アンコールで歌うのは実は初めて」という桜井さんのボーカル曲。しかも、11月の桜井ソロ企画で発表したばかりという新曲だそうで。これが桜井さんの自画自賛どおり、本当に心地よくて素晴らしい曲だったのですよ。うわあ、早く音源化してくれないでしょうかこれ。年明けのヨーキン様のソロ活動の合間に、こっそりリリースしちゃえ桜井さん!(←身勝手発言)

そして最後は、いつものようにrelax~open~enjoyで締めて終了。新旧入り乱れたセットリストは、まさに今の真心の王道と言うべき内容で、もちろんケチのつけどころもなくお腹いっぱい状態で帰路につくことができました。まさに、年末の締めくくりにふさわしいライブ。そして、真心の素晴らしさを思い知らされっぱなしだったこの1年を、改めて思い出させてくれるライブでした。ああ本当にいい夜だった。

それにしても、こんな風に12月下旬になると、リキッドに行ってハッピーと年末を乗り切るパワーをもらってくることが、ここ数年の恒例行事になってるって我ながら幸せだ。大掃除をしなくても年賀状を書くのが遅れても、「OK、OK!だいじょうぶそんなの悲観するなって!」と自分を励まし開き直ることができますから。問題が解決するかどうかよりも、目の前の事態を楽しくスルーできること。それが、この恒例リキッド祭りの功罪ではないかと。


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