上発地村から

標高934mぐらい日記

ネギ畑を作るべく

2011年05月19日 | Weblog
明渠(めいきょ)を掘っている。

明渠とは農地などで地上に水路を設けて過剰な水を排水する溝のことをいうのだが
今回の明渠は本来の意味と違う目的で掘った。

そこの畑はレタスの病害である「根腐れ病」の多発する畑だ。
「根腐れ病」とは土壌中に潜むフザリウム という病原菌(いわゆるカビの仲間)
が引き起こす土壌病害であり、レタスの根から感染した病原菌がレタス内部に侵入し枯らしてしまう。
特効農薬がないので最善の方法はレタスを作らないということになるのだが・・・

レタス(キク科)にしか感染しないので他の作物を試験栽培しようということになり
今回GF軽井沢でネギを作付することにした。
ところが栽培するためにもいくつか問題点がでてくる。
先ず畑にして畝を立てると、雨が降った後に畑の土が外部に流れ、周辺の土壌に感染してしまう。
草畑にして何も栽培しなければ風による土壌飛散も防げるのだが、畑にして土がむき出しになると
それだけ周囲の畑への感染の可能性が高くなってしまうのだ。

そもそも草木を生やさず土壌がむき出しになるということは環境にあまりいいことでないかもしれない
ただ日本の国土がすごいのは、畑は放っておくとすぐ草木が生え、簡単には砂漠化しない。

話をもどすが、そんな訳で畑の周囲を掘って溝を作り、土壌の流出を防ごうということになった。

途中近所の農家が見学に来て、水が溜まらないように勾配をつけたほうがいいとアドバイスされ
しっかりとレベルを見ながら掘り進めた。

挑戦するにはリスクが伴う。しかし挑戦していかなければ明日はない。

ネギはいい選択だと思うし、ここでキャベツを作ってしまっては芸がなさすぎる。
イノベーションとまではいかなくても、新たに軽井沢にあった作物を見つけ出して
栽培技術を磨いていくことは意義深いことだ。

我々はこのプロジェクトを「ネギベーション」と呼ぶことにした。

  
   「GFはネギベーションでフューチャーをプロダクトします!」

                   ・・・・・?

    
    今日の一曲  中森明菜  十戒
  http://www.youtube.com/watch?v=qIFzw7pVyD8&feature=fvw