映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

モロッコ「風とライオン」

2012-07-22 18:25:11 | 舞台はアフリカ
「風とライオン」を鑑賞するために、モロッコ史概観


<ベルベル人対アラブ人> ベルベル人といっても・・・いろんな種族。

歴史・・・ムラビート朝、ムワヒッド朝は一時スペイン(イベリア半島)を制覇したことも。

17世紀以来、アラブ系「アラウィー朝」、紆余曲折はあるも、現在も王制「ムハンマド6世」。
19世紀末混迷、モロッコ事件、1912フランスの保護領に、第一次世界大戦の火種として有名。
現在の国家は、フランスより1956独立したもの。

○1975「風とライオン=The wind & the lion」原作「リフ族の首長」
ジョン・ミリアス監督、ショーン・コネリー、キャンディス・バーゲン

○「ライスーリの反乱」
首長ライズリーは、モハメッドの娘ファティマの血統、タンジェに通じる街道筋ジナットの親分。

彼は、親族でもある当時のスルタン、アブド・アルアジーズの対西欧弱腰外交をなじっている。

1904年5月18日 米婦人(パーディカリス)とその娘婿ヴァーレーを誘拐する事件を起こす。

アメリカは怒り心頭に発し、艦隊派遣、サルタンに圧力、ライスーリーとの交渉を強いる。

ライスリーはスルタン経由「身代金+ファスの知事ポスト+タンジェの知事交替」を要求。

スルタンを背後で繰ろうとドイツ軍が介入し、人質解放と同時にライズリーの身柄拘束。

そこで、戦力不足ではあるが、健気な米夫人に尻を叩かれ、米軍は独軍を追い払う。

米軍と一緒に戦ったライスーリは鼻高々。

ライズリーと上手くやった健気な夫人のお陰で、大いに意気上がるルーズベルト大統領。、

○1904年のセオドア・ルーズベルト(愛称テェデイ、ラシュモア山の彫像)

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積極外交へ「棍棒政策Speak softly and carry a big stick」

(了)

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