ロブ・ロイという映画がある。
18世紀スコットランドに実在した人物、本名ロバート・マクレガー(1761-1834)、通称「ロブ・ロイ=赤毛のロイ」を、「アイバンホー」で有名なスコットが小説化したものが下敷きという。
映画は難しくない。政治的にイングランドに押されっ放し、宗教改革も絡み貴族たちの対立が激しく、気象条件が悪く、飢饉が続く貧しいスコットランド、特にハイランド地域・・・・・ちょうど新大陸 . . . 本文を読む
スコットランドを背景とする映画・演劇を見るに・・・
「ブレイブ・ハート」から後の時代のものがなかなか見つからないが、考えてみるとシェクスピアの「マクベス」、あの中に出てくる王様たちはどうだろう。
スコットランドの王家は、839年「アルピン家の『ケニス1世』」を第1代と数えはじめ、
1034年第16代目の「アサル家『ダンカン1世』」の代になって、初めてイングランドに対抗しうる統一王国の形となったと . . . 本文を読む
「ROME ローマ」を見て考えること
WOWOWで放映されていた海外ドラマ『ROME[ローマ]』は、アメリカのHBOとイギリスのBBCが共同制作した大河ドラマ。
宣伝文句をそのまま使えば、総制作費は200億円以上、制作期間は企画から撮影終了まで約8年という破格のもの。
世界史上最も重要かつ有名なローマ帝国の「内乱期から最盛期」の英雄二人、ジュリアス・シーザとオクタヴィアヌスの功績をたどるに、二 . . . 本文を読む
塩野七生さんのお好きなカエサルが「舞台演劇」になって日生劇場に登場・・・そのNHK hiで放映された。
今回の関係者は、特に脚本の斎藤雅文氏など、意識されていたかどうか分からないが、素人はついついシェクスピアの「ジュリアス・シーザー」を思い出して比較してしまう。
しかし、先ずは塩野さんの精根込めた大作の流れを要約しなければならないし、西洋史上数あるエピソードを繋いでいって、見せ場・山場を作らね . . . 本文を読む