童話作家アンデルセンのファンタジー的伝記映画
昨年12月の海外ニュースで、
「アンデルセンの最初の童話『獣脂のろうそく』が発見された」との記事に目がついて、
2001年物の「アンデルセン夢と冒険の物語」という映画があったことを思い出した。
題名通りアンデルセンの伝記映画ではあるのだが、彼は相当奇人だったというのが定説のようで、
映画に登場するアンデルセンも相当な「子供」「礼儀知らず」で、思わ . . . 本文を読む
この映画の原題は「マックス・マヌス」、
彼はノルウェー人で、同国では第二次世界大戦一番の英雄とされている人物。
それで邦題は「ナチスが最も恐れた男」としたのだろうが、DVDのストーリー紹介の中で、
「マックス・マヌスは、反ナチスの思いから、志願してフィンランドでロシアとの戦いに参加した後、
ナチ占領下のノルウェーに帰郷した」と記載されている点、少し注意を要する。
第二次世界大戦の始まりを、時 . . . 本文を読む
およそ日本人で、バルカン半島の民族紛争について、正確・まともな意見を言える人は少ないだろう。とにかく古くからの民族覇権争い、カソリック・ギリシャ・イスラム入り乱れての宗教紛争、異民族支配、共産主義支配・・・・・世界をややこしくする総てがある。
世界の映画関係者が絶賛したこの映画、我々は「とにかくよくできている、各種映画賞を総なめしたのもうなずける」というほか、下手なことは言えないし、言っても虚 . . . 本文を読む
NHK衛星映画劇場、今週はポーランド映画の巨匠アンジェ・ワイダ監督の「抵抗三部作」と呼ばれる「世代」「地下水道」「灰とダイヤモンド」
このうち最高傑作は「灰とダイヤモンド」であることは異論なかろうが、三部作を通して理解するためにはポーランドの数々の悲しい歴史を知らねばならない。
中世は別としても、近世の「ポーランド分割」以降、ロシアとドイツに翻弄されたこと・・・第 . . . 本文を読む
1、ユダヤ人ものはポーランド?
世界史上、現在の「民族国家」レベルで考えて、地政学的に損をした国家のケースは多々あるが、一定の領土国家の中では、何といってもポーランドだろう。
何かにつけ、ドイツ(過去のオーストリア含む)、ロシア(ウクライナ含む)から領土侵略を受ける立地にあり、有事の時は西欧の英仏に助けを求めるが、彼らが本格的に助けに来てくれたことはない。
さらに辛いのは、西欧ーキリスト教社会で差 . . . 本文を読む
1、ユダヤ人ものはポーランド?
世界史上、現在の「民族国家」レベルで考えて、地政学的に損をした国家のケースは多々あるが、一定の領土国家の中では、何といってもポーランドだろう。
何かにつけ、ドイツ(過去のオーストリア含む)、ロシア(ウクライナ含む)から領土侵略を受ける立地にあり、有事の時は西欧の英仏に助けを求めるが、彼らが本格的に助けに来てくれたことはない。
さらに辛いのは、西欧ーキリスト教社会で差 . . . 本文を読む
久し振りにバレエの公演、松山バレエ団の「ライモンダ」をみた(9月20日 ゆうぽうとホール) 。
原作は3幕物で多彩なストーリのようであるが、今回のは1幕にまとめられており、舞台装置は最初から最後まで同じなのだが・・・先ずはその舞台の華やかさに驚かされる。
明らかに東欧ハンガリー風の宮殿ないし教会の内裏なのだが、踊りの場にもなるのだから教会ではなく宮殿の広間の筈。だが、一見、ハンガリー観光では必見の . . . 本文を読む