五味川純平氏の「戦争と人間」・・・大変な力作かつ大作であることは間違いない。
これが日本の文壇・文学界にどう位置づけられているのか、分からないが、
以下素人が全く勝手に想像を逞しゅうして一筆。
ちょっとオーバーに、一言で言えば、この小説は日本版「戦争と平和」なのだという珍説。
五味川氏は「人間の条件」の成功で、日帝とその結果としての戦争・敗戦を伝えるものとして、
自己の役割に自信を持ったに . . . 本文を読む
NHKBSプレミアムが8月15日―20日の間、「人間の条件」を一部から六部まで、連日一部づつ一挙放映した。
私にとっての「人間の条件」・・・高校生時代(昭和34-37)、若い社会の先生がこの本を愛読し、
文字通り寝食を忘れて読んでいた、さすがに本のあらすじまでは話されなかったが、
「君たちにはちょっと早い。読んだら勉強できなくなる」と話されたことを鮮明に覚えている。
その後大学に入って、この . . . 本文を読む
カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を獲った「ツリー・オブ・ライフ」。
監督のテレンス・マリックは「孤高の映像作家」などと持ち上げられるが、
要は綺麗だが難解なものに取り組むご仁。
だから「天国の日々」や「シン・レッド・ライン」など、何故かヒットしない、
興行上の失敗作を世に送り出す厄介作家でもあると思う。
今回ブラッド・ピットが好演しているとはいえ・・・ヒットするとは限らない。
この映画 . . . 本文を読む