「映画で楽しむ世界史」第5回フランス王権の伸展 2月7日
百年戦争後フランスは・・・
ヴァロワ王朝が成熟、ハプスブルグと対抗、イタリア戦争、ユグノー戦争
1、 カペー王朝(987-1325)
フィリップ2世(尊厳王)、ルイ9世(聖王)、フィリップ4世(端麗王)
1302 三部会(聖職者、貴族、市民)、1328 カペー朝断絶
2、 ヴ . . . 本文を読む
「映画で楽しむ世界史」第4回 イギリス政治経済で先行 1月24日
絶対主義国家、そして立憲君主制百年戦争終了(1453年)から約100年の間
「バラ戦争」(ランカスター朝対ヨーク朝、「リチード3世」)
イギリス王権の強化、国民意識の目ざめ、身分制議会
北方のルネッサンス、アメリカ大陸へ、宗教改革の嵐
1、 テ . . . 本文を読む
「映画で楽しむ世界史」第3回 イスラムの勃興と聖戦 1月10日
鑑賞 ① ムハンマドを忠実に「ザ・メッセージ」
② スペインの英雄「エル・シド」
Ⅰ イスラムとは アラビア半島の地理
ムハンマド当時のメッカ・・・現世利益、偶像崇拝の多神教
イスラム教(622)・・・「神の存在と破壊の日の到来を信ぜよ」
① . . . 本文を読む
一神教の凄さ、怖さ を感じさせる
ダ・ヴィンチ・コードのついでに、ダン・ブラウンの前作「天使と悪魔」が評判になっている。 例によって探偵役はハーバード大学宗教象徴学教授ラングドン。ここではスイスのセルン(欧州原子核研究機構)から呼び出される。物理学者の会に象徴学者が呼び出されたのは、そこで殺害された科学者の胸に「イルミナティ」という刻印が焼き付けられていたから。
イルミナ . . . 本文を読む
残忍、好色、評判の悪い「メロヴィング王家」
ダ・ヴィンチ・コードでは最終場面に近ずくにつれ、メロヴィング家という名前が出てきて、マリアの子孫たちの血脈はメロビング家に引き継がれているという話になっている。
このメロヴィング家は、ローマ帝国滅亡後のヨーロッパを統一しフランク王国、なかんずくフランスの始祖となった家で、本来ならヨーロッパ史の中で燦然と輝いてよい筈なのだが・・・後記のようにやや問 . . . 本文を読む
青森県新郷村にキリストの墓がある
ダ・ヴィンチ・コードは、初期キリスト教の成立過程で正史に取り入れられなかった様々な話が伝説化し、その伝説に様々な憶測、企み、思索、想像などが加わったものを素に出来上がったもの。カソリック原理主義者は別にして、我々は「火のないところに煙は立たない」程度の感覚で楽しめばいいと思うが・・・。
ところが、驚くなかれ、日本版ダヴィンチコードとも言うべき物語がある。
. . . 本文を読む
ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」で「シオン修道会」が重要な役割を演じるが、どうもこの会は胡散臭い。なかなか本当のことが分からないが、百科事典「ウイキペディア」の記事が面白いのでまとめてみる。
1、作者ダン・ブラウンの主張
小説の前文でブラウンは、シオン修道会が1099年に創設された実在の秘密結社であり、1975年パリの国立図書館で「秘密文書」が発見され、そこでニュートンや . . . 本文を読む
マグダラのマリアの謎
「ダ・ヴィンチ・コード」の本当の主役はマグダラのマリア。彼女は一体何者なのであろうか。
彼女はもともと娼婦であってイエスに遭って信仰に目覚めたとの説は、カソリックサイドが公式に流したのかどうかは定かでないが(おそらく噂を振りまいた?)最近はあまり流行らない。
学者の説では「マグダラ」とは先ず町の名前・・・ガラリアの漁業町とされている。更には、彼女はガラリア湖南東に古 . . . 本文を読む
聖遺物伝説・・・映画「聖衣」など
映画が今の大きさに拡大された「シネマスコープ映画」の第一作が「聖衣」という映画(1953年)、ならびにその続編の「ディミトリアスと闘士」(1954年)。
聖書はキリスト処刑の場面の描写は特に詳細で、イエスが処刑されたとき身につけていた衣服は兵士達に奪われる・・・「上衣は4つに分けられ4人の手に渡り、下衣は一枚織りであったので、兵士たちは誰のものに . . . 本文を読む
「クオ・ヴァディス」(主よ、どこにゆきたもう)
ノーベル賞作家シェンキヴィッチの原作を映画化した「クオヴァデッス」はあまりにも有名。世の中に、強烈にローマ帝国ネロ皇帝の暴君ぶりとキリスト教受難の様子を定着させてしまった。この映画はもはや著作権が切れて、500円DVDで見れる。
少し考えると・・・何故キリスト教はローマ帝国とそんなに対立したのであろうか。 ローマ人はそれほど抽象的な . . . 本文を読む
キリストの受難と復活
イエスの生涯、特にハイライトとなる十字架処刑と復活の場面は何度か映画化されている。
古くは「奇跡の丘」「インクワイアリー」「偉大な生涯の物語」など、最近はメル・ギブソンの「パッション」。パッションは特に忠実に聖書をなぞり、イエスの最後の1日を描く・・・メル・ギブソンは当時エルサレムで話されていたであろう(現代では死語になっている)アムル語をしゃべるほど。アメリカで大ヒッ . . . 本文を読む
イエスは神か人か 先ずは映画の話。
昔イエスを題材に「ふざけた」映画があった。 1973年「ジーザス・クライスト・スーパースター」というミュージカル映画。イスラエルの砂漠の真ん中で現代の若者がイエス最後の7日間を歌とダンスで演じるのだが・・・なんとイエスはマグダマのマリアと恋をする、それに嫉妬するユダがイエスを裏切るという筋書き。
また、1988年「最後の誘惑」という映画は、ノーベ . . . 本文を読む
ダ・ヴィンチ・コードは西洋史の謎の缶詰
この本は、先ずはエンターテイン本として楽しめばよいのだが、それにしても少しヨーロッパのキリスト教社会の歴史の謎や番組編の知識があったほうが断然面白い。
ユダヤ教と対立したキリスト教は、やがてローマ帝国に認められ、そのためにも教義を「三位一体説」に統一し、フランク王国と持ちつ持たれつの面従腹背関係を結び、ローマ教皇として中世世界を支配する。
そこで最大 . . . 本文を読む
テンプル騎士団の実像
宗教騎士団は、なんとなく西欧崇拝気分が残っている一部の人で「かっこいい、高潔な」イメージを持っている人がいると思うが、惑わされてはならない。
これを日本流に言えば「僧兵」、あるいは後世の言葉で言えば(宗教色を抜いて)植民地の警護あるいは経営会社。構成員は騎士と言っても一部の貴族のお坊ちゃまとあとは俄仕立ての荒くれ者と考えていい。
テンプル騎士団は、1128年、第一 . . . 本文を読む