映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

マッチョすぎる「孔子の教え」

2011-11-30 12:43:50 | 舞台は東アジア・中国
マッチョすぎる「孔子の教え」 この映画、孔子の生きた春秋時代の雰囲気は部分的にはよく描けているが、 CGを使った軍隊や戦場のシーンがオーバーかつ多用し過ぎて、 一体孔子をどういう人物と心得ているのか。 確かに孔子とか論語とかいろんな本があるのだが、もうひとつピンとこない。 上から目線で説教臭い「お言葉」をあれこれ捏ねまわされてもぜんぜん面白くない。 もっと人間臭く書いてくれないと・・・。 そ . . . 本文を読む

絵葉書のような「ゲーテの恋」

2011-11-30 12:19:40 | 舞台はドイツ・オーストリア
絵葉書のような「ゲーテの恋」 久しぶりのドイツ映画。ゲーテの若き日の彷徨を描いた 「若きウェルテルの悩み」の映画化と考えていいだろう。 18世紀末のドイツの雰囲気はよく出ていて、 絵葉書やプロマイド写真のような出来上がり。但し・・・それだけ。 しかしゲーテといえばシラーと並びドイツ人が誇る大文豪、ドイツの至るところに彼らの銅像がある。 彼らが煽った「シュトゥルム・ウントドランク」=疾風怒濤 . . . 本文を読む

なんともお粗末「1911」

2011-11-30 12:06:36 | 舞台は東アジア・中国
なんともお粗末「1911」 中国の「辛亥革命」は中国、いや世界史上も最重要出来事の筈。 この映画はその「革命100周年映画」と鳴り物入りの公開であるが、 現在の映画の水準から言ってもなんともお粗末。 歴史などと五月蠅いことを言わずに、 全くのエンタメと割り切って見るとしても、これがちっとも面白くない。 ともあれ映画造りの土台たる脚本がチグハグ、人物描写がとてもステレオタイプ、戦闘シーン過剰 . . . 本文を読む