マッチョすぎる「孔子の教え」
この映画、孔子の生きた春秋時代の雰囲気は部分的にはよく描けているが、
CGを使った軍隊や戦場のシーンがオーバーかつ多用し過ぎて、
一体孔子をどういう人物と心得ているのか。
確かに孔子とか論語とかいろんな本があるのだが、もうひとつピンとこない。
上から目線で説教臭い「お言葉」をあれこれ捏ねまわされてもぜんぜん面白くない。
もっと人間臭く書いてくれないと・・・。
そ . . . 本文を読む
絵葉書のような「ゲーテの恋」
久しぶりのドイツ映画。ゲーテの若き日の彷徨を描いた
「若きウェルテルの悩み」の映画化と考えていいだろう。
18世紀末のドイツの雰囲気はよく出ていて、
絵葉書やプロマイド写真のような出来上がり。但し・・・それだけ。
しかしゲーテといえばシラーと並びドイツ人が誇る大文豪、ドイツの至るところに彼らの銅像がある。
彼らが煽った「シュトゥルム・ウントドランク」=疾風怒濤 . . . 本文を読む
なんともお粗末「1911」
中国の「辛亥革命」は中国、いや世界史上も最重要出来事の筈。
この映画はその「革命100周年映画」と鳴り物入りの公開であるが、
現在の映画の水準から言ってもなんともお粗末。
歴史などと五月蠅いことを言わずに、
全くのエンタメと割り切って見るとしても、これがちっとも面白くない。
ともあれ映画造りの土台たる脚本がチグハグ、人物描写がとてもステレオタイプ、戦闘シーン過剰 . . . 本文を読む