9月17日、三大テノールの一人ハバロティ追悼の意味で、NHKBSが彼の「ラ・ボエーム」を放映してくれた。
このオペラは19世紀フランスのアンリ・ミュルジェールの短編小説集「ボヘミアン生活の情景」(1849年)を原作として台本化されたそうだが、オペラの初演は1896年トリノ。 そこで気になるのは原作本とオペラ化された時期の差。原作の時期、確かにパリには多くのボヘミアンがいただろうが、彼 . . . 本文を読む
プッチーニの有名なオペラ「トスカ」・・・ローマの観光名所が舞台となっていて、ヘップバーンの「ローマの休日」はこのオペラからヒントを得たのかも知れないなどというと真面目に受取る人がいるカも知れないぐらい。
第一幕の舞台は「アンドレア・デッラ・ヴァツレ教会」、第二幕は「ファルネーゼ宮殿」、第三幕は「聖アンジェロ城の屋上」。念のためこれらをローマの地図で確認しておくことをお勧めする。(目印としては、カ . . . 本文を読む
ヴェルディのオペラ「トロヴァトーレ」のテーマは復讐。身勝手な領主のもとで虐げられたジプシー女の思わぬ復讐・・・それはわが子(?)を火刑に処すこと。
このオペラは火に関する歌や科白が多く、舞台も火の赤が目立つ。さすがキリスト教の異端尋問で「火あぶりの刑」を多用したスペインのものらしい。
火には何か人間を興奮させるものがあるのだろう。ルキノ・ヴィスコンティ監督の歴史三部作の一つ、有名な「夏の嵐」(1 . . . 本文を読む
オペラの中で最も人気があって上演回数も多いといわれるのが「アイーダ」。
第二幕ラダメス将軍の凱旋式で流れるファンファーレは、トランペット奏者が最も張り切るところであろう。サッカー場での応援メロディーとしても一世を風靡した。(今もしている?)
ところで最初このオペラに接した時、エジプトに何故エチオピアの王女が現れるのか不思議に思ったものだ。しかし少し調べてみると、
① エジプトの南、今のスーダ . . . 本文を読む